残暑というか、今の暑さは真夏の暑さとも違い、疲労感を増すような気がします。

さて、5章に入りました。

1節―5節:いよいよ、全イスラエルはダビデを王として迎えました。ダビデは30歳で王となり、76か月間ユダを治め、33年間全イスラエルとユダを治めました。

これまで、長い間、ダビデは主の訓練を受けました。ダビデは忍耐をもって主の御計画に委ねてきました。その結果、イスラエルの全部族は、自発的に、自分たちからダビデのもとに来て王となって欲しいと願いました。

私たちは、1日も早く自分の願い通りになってほしいと思うのですが、やはり、主の御計画に委ねて、主の時を待つのが最良であることを教えられます。主は私たちに対して、回り道をさせているように思える時もありますが、それでも、それは最良の計画であることを教えられます。ダビデの場合だけでなく、モーセの場合も、ヨセフの場合もみなそうでした。途中、無駄な回り道をしているように見えますが、それは主の深い考えに基づくものでした。ゴールまでの長い道のりは、主の御計画の中にある限り、ひとつひとつ、意味があるのですね。

6節―10節:新しい王国への出発地として、ダビデはエルサレムを選びました。そこはエブス人たちが占領していましたので大きな困難を伴うものでしたが、ダビデはこれからの次世代、そして遠い将来のことを考えて、主にあって、最良の場所を選びました。選んだだけでなく、大きな犠牲を払って実行に移しました。こうして、今に至る基礎が築かれたのです。私たちにも、次世代や遠い将来のことを考えて、これがなすべき使命であると確信したなら、いま困難があったとしてもなすべき事柄があります。

11節―16節:ダビデの統一国家は神の祝福のもと発展していきました。地中海の海上貿易を一手にひきうけていたツロと交易を始めました。そのうらには、やがて、神殿再建という大きなビジョンを達成するための戦略がありました。多くのそばめや妻たちをめとったことは、当時の風習とはいえ、神の律法に反することでした。ですから、やがて、ダビデは人生の後半で、その苦しみの実を刈り取ることになります(ガラテヤ書67節―8節参照)。

17節―25節:宿敵であるペリシテが、ダビデを狙って攻め込んできますが、ダビデは、いつものように主に伺いました。そして、勝利を収めました。それでも、ペリシテはあきらめることなく、再度、挑戦してきました。そのときも、ダビデは主に伺い、そして、勝利しました。主は「あなたより先に出ているから」とダビデに語りました(24節)。主は私たちが眠っている間に、私たちのために備えて下さるお方です(詩篇127篇2節参照)。私たちが夜、祈るとき、主は私たちが眠っている間に、先だって備えてくださいます。仕事のことなど、主が先だって備えて下さるというみことばの約束を瞑想して、夜、眠りにつくことはなんと素晴らしいことでしょう。これぞ、信仰者の生き方。今日から実行。

清宣教師