ダビデからソロモンへ、ソロモンからレハブアムへ。そして、あっけなく、イスラエル王国は分裂し、北のイスラエル王国(10部族)と南ユダ王国(2部族)に別れました。北王国はヤロブアム王のもとに、主なる神への礼拝は、べテルとダンにおける金の仔牛の偶像礼拝へと変質しました。その後は、謀反により王朝がコロコロ変わるようになり、王朝が変わるたびに、どんどん、主への反逆の罪が大きくなるばかりでした。ついに、今日の個所、16章ではイスラエルの歴史上、最悪の王アハブが登場します。その妻はイゼベルでした(16章30節、31節~33節)。
私たちはダビデの苦労、それに続くソロモンの繁栄を知っています。しかし、崩壊するのはなんと早いことでしょう。私たちも何を子供たちに残すのか、財産はあっという間になくなるのが分ります。信仰生活といっても、形式的なものであれば、あっという間になくなってしまいます。どうしたら、子々孫々まで、永遠のいのちに生きる福音を継承できるのでしょうか。私たちが形式ではない、本物のいのちに生きること、また、子々孫々まで継承されるように祈りを積むことでしょうか。いろいろなことを考えさせられます。
しかし、不思議なことがあります。このイスラエルの最悪の王と王妃が治める時代に、主はエリヤという偉大な預言者を登場させるのです。明日の17章ですが、何の前触れもなく、突如として預言者エリヤが現われます(17章1節)。主は最悪の時代になっても、憐み深く恵み深いお方です。
それではまた。
清宣教師