エズラが涙ながらに神の宮の前で祈っていましたが、その祈りの輪は、波のうねりのように、男や女、そして、こどもたちにまで広がりました。まさに、リバイバルの時のようです。

そこで、ひとりの人(シェカヌヤ)が、主にあって導かれ、「イスラエルに、今なお望みがあります」(2節)とエズラに答えました。そして、律法のとおりに、是正することを提案しました。それは犠牲の大きい方法でしたが、みなで実行しようと提案しました(3節、4節)。こうして、捕囚から帰ってきた者に対して、エルサレムに集合するようにとの命令が出されました(7節、8節)。そこで、3日のうちに、全会衆が集まりました(9節)。祭司エズラは立ち上がり、全会衆に対して、外国の女をめとっているものは、その女を離縁するようにとの勧告を行いました(11節)。それに対して、全会衆は「必ずあなたの言われた通りにします」(12節)と答えました。

それから、3カ月の期間を設けて、実行することになりました。そして、最後に、悔い改めて再出発した人たちのリストと思われるものが書き記されています。祭司たち(18節―22節)、レビ人たち6名(23節)、下級聖職者3名(24節)、一般の信徒(25節―43節)、合計111名のリストです。とても深刻な事態でしたが、彼らは悔い改めて、律法に従う姿勢を示しました。そして、主の前で再出発をすることが許されました。

なお、念のため付け加えますが、外国の女をめとってはならないという律法は、私たちに適用されるものではありません。国際結婚が罪であるということではありません。しかし、当時のイスラエルの民は、自発的に神との契約を結んだのですから、その契約を守る必要がありました。その契約を破ることは罪でした。

さて、今日の個所から教えられることは、人間は罪を犯してしまう存在ですが、大事なことは、罪を指摘された時には罪を悔い改めて再出発することです。主はその悔い改めを受け入れてくださいます。

それではまた。

清宣教師