三月を 迎えて思う 震災の あの日の夜の 満天の星

いよいよ、3月を迎えました。

今日の礼拝の中で堅先生からもお話がありましたが、3月を迎えると、あの東日本大震災の日のことが思い出されます。

あの日、東京へ向かうため新幹線に乗っていましたが、地震のため、広瀬川の鉄橋の真ん中で止まってしまいました。

数時間ののち、レスキュー隊が到着して、無事、高架線から道路に降りて、自宅を目指して帰ったのが、夜の8時ころでした。市街地はみな停電でまったくの闇でした。

そこに、満天の星がきらめいていました。仙台に住んでいて、今まで一度も見たことのない美しい星空でした。ハーザー誌から東日本大震災のことで原稿を依頼されたとき、そのタイトルが「満天の星」でした。

最近の話として、地域の天文台のひとが、あの大震災の日の満天の星を撮影したものを所有していたのですが、そのような写真を公開するのは不謹慎であると考えて公開しなかったそうです。ところが、ある機会に、被災者の方にその写真を見せたところ、とても喜んでくださり、ほかの方々も同じ反応で、天文台では公開に踏み切ったとのことでした。

私自身、ハーザーに「満天の星」というタイトルで書くときに、逡巡したのも同じ理由でした。しかし、被災地の方々がテレビのインタビューで、あの日の夜の満天の星の美しさに慰められたというお話をされており、同じようなお話を被災者の方々から聞きました。

創造主は、あの日の夜も、満天の星を通して、私たちに語られていたのです。