きょうも、暑いですね。ノアの大洪水のあと、地球の気候は変化して、夏の暑さ、冬の寒さが訪れるようになりました(創世記822節参照)。しかし、創造主のみわざですから、夏の暑さの中にも祝福があります。今は燦燦たる太陽の中で育つ作物のことを考えています。昔、畑でスイートソルガムを育て、栽培の試験をしていたことを思い出します。5月に種まきをします。すると、10月の収穫時には4メートルくらいの草丈になるのです。その成長力には驚かされます。今の季節、暑さの中で、空気中から二酸化炭素(炭酸ガス)を豊かに取り入れ、土壌中から豊かな水を吸い上げて、燦燦たる太陽の強い陽射しを精一杯、受け留めて、あの緑の葉の中で、太陽の光エネルギーを化学エネルギーに変換して、二酸化炭素と水(H₂O)から炭水化物(主にデンプン)を作り出します。一方で土壌中の肥料の中から窒素を吸い上げ、炭水化物の材料に窒素を取り込み、アミノ酸を作り出します。アミノ酸から、細胞の形成に必要なタンパク質をつくりだします。こうして、スイートソルガムは、新しい葉を作り上げ、青空に向かって、精一杯拡げます。茎が伸び、葉と葉の間隔ができるようになり、お互いに日陰にならずに、太陽の光を上手に利用するのです。一方で、忘れてならないのは、根の存在です。目に見えないのですが、地下では、大きく根を張り、水や養分を求めて生長します。そして、地上部が倒れないように、アンカー(錨)の役目も果たします。目に見えない部分が、目に見える部分を支えています。そういうことを連想していると、暑さも、耐える気持ちになりませんか??

さて、詩篇の81篇ですが、「あなたの口を大きくあけよ。わたしがそれを満たそう」(10節)と主が言われます。植物にとって、太陽の光こそ、成長の源です。ですから、青々として、みずみずしい葉が、天に向かって手を拡げているように、すべての光を受け留めようとしています。いま、そとの様子を見れば分ります。燦燦たる太陽が、作物の要求を満たすように、ありあまる光が注いでいます。私たちの口とは?、私たちの口とは、私たちの体を養う入口です。ここから入るものが、私たちの体全体の必要を満たします。すべての必要な食物は、私たちの口を通して与えられます。「あなたの口を大きく開けよ!」。ツバメのひなが大きく口を開けている写真をみたことがあります。創造主なる神様は、私たちの必要をみな、満たそうと言っておられます。いま、口を大きく開けよ、というのは、信仰の手を拡げて、創造主なる神に必要をすべてさらけだすことです。きょう、このみことばを与えられたことを感謝しませんか。「われらの力である神に喜び歌いませんか」(1節)。あなたの必要を、大きな大きな口を開けて、創造主なる神様に求めましょう。「わたしが、それを満たそう」と創造主なる神は宣言されています。

作物の成長は、目に見えない根によって支えられていると述べましたが、私たちの存在も、目に見える体と目に見えない霊の部分から成り立っています。目に見える体は目に見えない霊によって支えられています。根が貧弱なら、嵐が来ると地上部は根こそぎ、倒れてしまいます。明日あたりから大型台風に気を付けるように天気予報で言われています。嵐がきても倒れないように、私たちの根を養いましょう。イエス様も言われました。岩の上にあなたの家を建てなさい。そうすれば嵐が来てもびくともしません。しかし、砂の上に家を建てるなら、その家はひどい倒れ方をします。私たちの霊の部分が養われるときに、私たちの人生は、霊肉共に、強く建てあげられます。

主は、私たちの創造主、天と地と海の創造主、万物の主、すべてのいのちあるものの創造主、「声たからかにほめ歌を歌いましょう。」(2節)。

清宣教師