ところで、世界終末時計というのがあることを聞いたことがあるとおもいます。最近のオリーブ山便りに、次のようなことが記されていました。「アメリカの原子力科学者たちが、世界情勢を見ながら管理する「世界終末時計」が、今年、2分進められ、真夜中(人類の終末)まであと3分に設置されていたことがわかった。世界終末時計は、第二次世界大戦後の1946年、マンハッタンプロジェクトで、広島と長崎に投下した原爆を開発した科学者たちによって始められたもの。世界の核兵器開発状況などから、人類の滅亡までどれぐらい近いのかを世界に警鐘を鳴らすことを目的としている。原爆では、一瞬にして数十万人が死亡したことから、科学者たちの間に、深い罪意識とともに、核開発が人類滅亡につながりうるとの認識が生まれたのである。世界終末時計は、時計が設置された1946年以降、多数のノーベル賞受賞科学者を含む原子力科学者たちによって針が動かされ、Bulletin of the Atomic Scientists (原子力科学誌)の中で発表している。実際の時計はシカゴ大学にあり、針が動く時には、メディアにも発表される。時計といっても、針は11時45分から0時までの間を動くだけである。これまでに米ソが核実験を競って行った1952年には、0時(終末)まであと2分。米ソが戦略兵器削減条約に調印した1991年には17分まで針が戻された。原子力科学誌主任のケネット・ベネディクト氏は、今年針を進めた理由として、①異常気象が続いているが、対処がなされていないこと、②核兵器をめぐる競争について、世界の指導者たちは、そのスケールの大きさとスピードについていけていないとして、人類滅亡への危機が近づいたと判断したと語った。
原子力に関わる科学者の間での世界終末時計ですが、彼らなりのやりかたで、世の終わりの警告を発しています。一方、聖書には旧約聖書の中にすでに終末の預言がなされています。それは、単に破壊的な大惨事という側面からではなく、この世界に終わりがあることが、永遠の悲劇からの解放であり、まったき平和の回復であり、永遠の神の御国の始まりであることを示しています。この世の終わりには、この世の創造主であるお方がみずから来られて、最終的な審判を行い、みずから、この地を治めて下さるのです。
この詩篇97篇は、終末の預言です。すべての悪が一掃され、主の義が回復される裁きのときがくるのです。ですから、喜びの叫びから始まります。「主は、王だ。地は、こおどりし、多くの島々は喜べ。雲と暗やみが主を取り囲み、義とさばきが御座の基である。火は御前に先立って行き主を取り囲む敵を焼き尽くす。主のいなずまは世界を照らし、地は見て、おののく。山々は主の御前に、ろうのように溶けた。全地の主の御前に。天は主の義を告げ、すべての国々の民は主の栄光を見る。偶像に仕える者、むなしいものを誇りとする者は、みな恥を見よう。すべての神々よ。主にひれ伏せ。シオンは聞いて、喜び、ユダの娘たちも、こおどりしました。主よ。あなたのさばきのために。まことに主よ。あなたは全地の上に、すぐれて高い方。すべての神々をはるかに抜いて、高きにおられます。主を愛する者たちよ。悪を憎め。主は聖徒たちのいのちを守り、悪者どもの手から、彼らを救い出される。光は、正しい者のために、種のように蒔かれている。喜びは、心の直ぐな人のために。正しい者たち。主にあって喜べ。その聖なる御名に感謝せよ。」
清宣教師