雅歌は、ユダヤ教では一般に、イスラエルの神と民との間の愛の歌と考えられています。
カトリック教会では、多くの場合、キリストと花嫁なる教会との関係を歌っていると考えられています。
プロテスタント教会では、ひとつは、字義的、歴史的意味をもつものと考えられています。つまり、男と女の愛を中心とした叙情歌であうと考えられています。中国への宣教に人生を捧げたハドソン・テーラーは、聖書の中でイエス様との愛を親密に描いたものとして雅歌を最も愛していたと言われています。
大きな筋書きとしては、以下の通りのように考えられています。
1章2節―3章5節までは、婚約時代。
3章6節―5章1節までが結婚。
5章2節―6章が結婚生活入門。
7章が、夫婦の円熟に向かって。
8章は、夫婦と社会生活。
雅歌は、オペラの舞台を思い出すと、分りやすいように思われます。舞台に、いろいろな役の人たちが登場して歌います。誰のセリフなのか、節の上に書き込んでおくと理解しやすいです。
例えば、1章は次のようになります。
(花嫁)1節―4節。
(花嫁)5節―7節。
(コーラス隊)8節。
(花婿)9節―11節。
(花嫁)12節―14節。
(花婿)15節。
(花嫁)16節―17節。
きょうは、これまでにさせていただきます。
ではまた。
清宣教師