今日の個所は、当時のユダで間もなく起ころうとしていること、キリストが来られた時代のこと、そして、終末時代のことまで、記されています。以前にもお伝えしましたが、きょうのような預言は、山の峰のようで、最初に見えるのが、ひとつの峰です。ところが、上ってみると、向こうにもうひとつの峰が見えます。そこで上るとまた、先に、ひとつの峰が見えます。これらの峰々が重なって見えるのと同じです。ひとつの預言のように見えても、その時代、近未来、そして、終末、キリストの再臨にいたるまでの出来事が含まれているのです。ですから、預言を読む私たちには、それらが重なって、なかなか識別することが難しいのですが、すでに成就したものとまだ成就していないものに分けてみると、未来の預言が見えてきます。紀元70年に、エルサレムはローマ軍によって滅ぼされ、イスラエルの民は全世界に離散しました。エルサレムの包囲の預言は、この時点で成就しました。しかし、1948年5月にイスラエルは建国されました。ここで、再び、預言の時計が動き始めました。オリーブ山が真ん中で裂けるという預言はまだ成就していません。これから、成就する出来事と考えられます。「主の日」とは終わりの日の事であり、このゼカリヤ書14章では、「その日」という表現で6回、用いられています。1,2節では、かつてアッシリヤ王のセナケリブがエルサレムを包囲したように、主の日に、すべての国々を集めて、エルサレムを攻めさせます。多国籍軍ですね。アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカの諸国の連合軍です。平和の君のように装う反キリストに、諸国民は騙され、エルサレムを攻撃するという国連決議のようなものがなされ、諸国の軍隊はエルサレムを包囲します。そして、エルサレムは略奪されます。エルサレム包囲については、エゼキエル書38章と39章に預言されていますが、これも、終わりの日に関する預言であり、ふたつの預言は一致しています。3節~5節では、その時、主がみずから、決戦の日に戦うように来られます。オリーブ山が真ん中でふたつに裂けます。キリストがオリーブ山に来臨されることは、使徒の働き1章11節において、改めて預言されています。6節、7節では「光がある」という表現ですが、「夕暮れ時に、光がある」とは天の御国の描写です。8節―15節では、エルサレムへの神の祝福が述べられています。「主は地のすべての王」となられます。主はただひとり、御名もただひとつとなります。そして、エルサレムは繁栄します。そして、神の民は、究極的に勝利をおさめます。16節―21節では、仮庵の祭がなされることが記されています。これは黙示録20章1節-7節に記されている千年王国のときのキリストによる支配の時に成就する預言として理解されます。16節では敵対者が回心しています。しかし、17節で、仮庵の祭をまもらないものたちへのさばきが記されています。そして、20節-21節では、馬の鈴やなべの日用品にいたるまで、聖なるものとして聖別されます。
全世界がまるで小さな世界に感ずるほど、連日、マスコミでは全世界のニュースを報道しています。そして、EUやアメリカ、中近東、アフリカ、南アメリカ、そして、最近ではバングラデシュ、北朝鮮など、不安と恐れをもたらす報道が一杯です。そのような中でも、「夕暮れ時に、光がある」という聖句を覚えて、主が主権をもって人類の歴史を支配しておられることを感謝したいと思います。また、私たちに出来る最高のわざは、全世界の救いと平和のために祈ることですね。私たちは御国の子たちなのですから。今晩、宮城県と日本の救いのために、リバイバル聖会が西多賀教会で開催されます。聖会に参加する、参加しないにかかわらず、心を併せて祈りましょう。
清宣教師
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