山上の垂訓を終えて、イエス様は多くの群衆とともに山から下りて来られました。山のふもとにはすでにイエス様が下りて来られるのを待ち構えていた人がいました。それはツァラアトに冒された人でした。イエス様は、そのひとの求めに応じて、手を伸ばして彼にさわり、彼をきよめ、癒してあげました。律法に拠ればツァラアトに冒されている人に触れるなら自分も汚れることになるので、パリサイ人たちも、律法学者たちも、当時の宗教指導者と言われ人はだれひとり、汚れることを恐れて、決してツァラアトの人に触れることがありませんでした。しかし、イエス様は、自分から手を伸ばして彼に触り、「わたしの心だ。きよくなれ」と言われたのです。イエス様は汚れたものに触れただけで、ご自分が汚れるなどということはありえないことでした。聖なる神の御子は、ご自分が汚れるよりも、ご自分の清さをもって、汚れを聖さに変えられるお方です、イエス様が手を伸ばされてツァラアトのひとに触れられた時、このツァラアトに冒された人の心がまず癒されたに違いありません。人々から汚れた者としてたえず阻害され続けてきた人ですが、手を差し伸べて自分に触ってくれる人がいたのです。その限りない愛の行為に感動しただけでなく、霊においても癒されたのです。そして、ついに、ツァラアトも癒されました。イエス様は、まず、祭司のところに行き、ツァラアトが癒されたという診断を受けるように勧められました。そして、主に供え物を捧げるように命じられました。あとは社会復帰あるのみです。
それから、カペナウムの町に入られると、今度は異邦人のローマの百人隊長がイエス様のもとに来て懇願しました。百人隊長は、自分のしもべが病気で苦しんでいるので、その癒しを願いました。また、異邦人である自分の家に、主をお招きすることは恐れ多いことであるので、「ただ、おことばをください」と言って、イエス様に対する全き信頼の姿勢を見せました。それで、イエス様は、とても感動し、喜ばれました。そして、その信じた通りに、百人隊長の願いは聞かれ、そのしもべは癒されました。イエス様は、この出来事を通して、とても、大きな喜びと力をいただいたことと思います。何よりも、イエス様にとっては人々の信仰の応答こそ、喜びであり、力でした。私たちも父なる神を喜ばせることが出来ます。それは私たちが悔い改めて父のみもとへ帰る時であり、また、日常生活において、父なる神様に対して全き信頼をもって応答する時です。ペテロの家では、ペテロのしゅうとめが熱病で寝ていましたが、イエス様はしゅうとの手に触られました。すると、熱がひきました。それで、彼女は起き上がり、イエス様をもてなしました。夕方になると、人々は悪霊に憑かれた人を大勢つれてきました。また、大勢の病人を連れてきました。イエス様はみことばをもって、悪霊どもを追い出し、病気の人々をみないやされました。それはイエス様が、預言者イザヤを通してすでに預言されていたように、彼らのわずらいをご自分の身に引き受け、病を背負われたからです。その頃から、イエス様に付き従いたいという人々が起こされましたが、イエス様は、イエス様についていくためには、それなりの覚悟が必要であることを示されました。さて、船にのって湖を渡ろうとされると、大暴風が起こり、大波で船が沈みそうになりました。しかし、イエス様は、御父への絶大なる信頼のゆえに、船の中で眠っておられました。しかし、弟子たちは、恐れと不安でいっぱいになり、イエス様を起こしました。イエス様は起きられると、風と波を叱られました。そこで、大風も大波も静まりました。イエス様は天地の創造主でおられますから、そのみわざをなされたのです。さて、向こう岸につくと、凶暴な悪霊に憑かれた男が二人、出てきました。イエス様は彼らの中にいる悪霊を追い出されました。悪霊どもは、近くの豚に乗り移りました。そこで、豚は湖に駆け下りておぼれて死んでしまいました。一連の出来事を聞いた町中の人たちは、イエス様のもとへ来て、「どうか、この地方から立ち去ってください」と願いました。町の人にとっては、凶暴な悪霊に憑かれた男が悪霊から解放されたことよりも、豚がなだれをうって湖に駆け下ることの方が心配だったようです。
今日の個所は、次から次へと、悪霊の追い出し、病人の癒しがあり、そして、大暴風を治めてしまわれるというイエス様のみわざが記録されています。いずれも、神の御子であるイエス様の権威に関する記述です。そのようなお方こそ、私たちの救い主イエス様です。もっと、もっと、イエス様のことを体験し、全き信頼をもって、イエス様のみこころに応答できるように、お祈りしていきましょう。
清宣教師
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