皆様のお祈りを感謝いたします。シオン錦秋湖のキャンプ場から無事、帰ってきました。滞在の目的はほぼ100%達成されました。戸外では、毎日、1万数千歩あるくことができました。ブナやナラやクリなどの木々、それに、青空、山々、草地などの創造主の作品を味わいつつ、祈りつつ、賛美しつつ、歩きました。室内では、食堂の広いテーブルをお借りして、静かな空間で、半年分の書類の整理や会計書類の整理などを成し遂げることが出来ました。最初の日、横手経由で錦秋湖に到着しましたが、主に導かれたことは「イエスは勝利者です。イエスには敗北はありません。」という新しい考えの枠組みでした。この新しい考え方の枠組みに立って、これから、いつも否定的な思いに勝利したいと思います。レッツ・ロールです。
さて、きょうは、ヨハネの福音書21章です。イエス様が復活されて後、ガリラヤのテベリヤ湖畔での出来事です。弟子たちは、復活のイエス様にお会いしていましたが、まだ、自分たちのなすべきことを自覚はしていなかったようです。結局、彼らは連れだって、漁に出ました。実際に食事のための魚がなかったこと、あるいは、何をして良いかわからない時に、過去に漁師として働いていた経験がよみがえり、このような行動をとらせたのかもしれません。彼らは夜通し働きました。しかし、何もとれませんでした。明確な目的もなく働き続けましたが、結局、何も収穫がありませんでした。失望や疲労が重なりました。しかし、夜明けを迎えました。何か、すがすがしい朝の訪れを感じたのだと思います。岸辺に、人影がありました。しかし、弟子たちにはそれが誰かは分りませんでした。そのひとは、「こどもたちよ。食べる物がありませんね。船の右側に網をおろしなさい。そうすれば、とれます」と言いました。それで、みんなで船の右側に網をおろしてみました。すると、網を引き揚げることが出来ないほどの収獲であることが分りました。網が重くて引き揚げられないのです。それに、大きな魚が押し合い圧し合い、飛び跳ねて、網を飛び出しそうです。そのとき、ヨハネの脳裏に、以前、同じことを経験したことがよみがえりました。「主です!!!!!!」。ヨハネは叫びました。そして、それを聞いてペテロも同時に、悟りました。イエス様だ。それで、裸だったので、上着をまとって湖に飛び込みました。普通なら上着を脱いで、湖に飛び込むはずなのに、ペテロは、無我夢中で、常識と正反対の行動をとりました。イエス様にお会いするのに、上着なしでは失礼だからです。ペテロが岸につくと、焼き魚の煙と共に、美味しそうなにおいが漂っていました。しかし、イエス様はさらに、「あなたがたの今とった魚を幾匹か持ってきなさい」と言われました。イエス様は、弟子たちのために、魚を調理して、焼いて下さるのです。弟子たちで船を陸地につけ、網を引き揚げて、魚を収獲して、作業が一段落しました。そこで、イエス様は、「さあ来て、朝の食事をしなさい」と招かれました。弟子たちは、おずおずとその場に座りました、すると、イエス様みずから、パンを取って弟子たちに与え、焼き魚をも同じようにとって弟子たちに与えました。弟子たちは、お腹いっぱいになりました。すると、イエス様は皆のまえで、ペテロに質問しました。「あなたは、わたしを愛しますか」。それで、ペテロは「はい。主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存知です」と答えました。すると、イエス様は、ペテロに対して「わたしの羊を牧しなさい」と命じられました。それが、3回も繰り返されました。これは、ペテロがイエスが十字架に付けられる前の夜、イエスを3度も裏切ったことと関係があると思われます(13章38節、18章27節参照)。イエス様は、ペテロの深い心の傷を取り除くために、あえて3回も、「あなたはわたしを愛するか」と問われたのでした。そして、ペテロは、3回とも、主への愛を告白しました。そこで、イエス様は、ペテロにこれからの生きるべき使命を与えられました。「わたしの羊を牧しなさい」というものでした。イエス様が弟子たち一人一人をどれほど、心にかけ、愛しておられたかが分ります。ペテロへのイエス様の愛は、イエス様を裏切る私たちに対する愛でもあります。そして、主イエス様は、私たちにも「わたしの羊を牧しなさい」と、使命を授けて下さいました。
清宣教師