一昨日、「使徒の働き」に入りましたが、これはルカの福音書とペアになっています。初代教会の時代には、「使徒の働き」はルカの福音書の続編と考えられていました。つまり、ルカの福音書は福音の起源を、使徒の働きは、教会の起源を伝えていると言えます。ある人は、「使徒の働き」を、その内容を考える時、「聖霊の働き」というべきものであると理解しています。目に見えるところ、使徒たちの働きを記していますが、じつは、聖霊様の働きによるものである、ということです。
1章と2章において、キリストの弟子たちが、イエス様の約束を信じて祈り続け、そしてペンテコステの日の朝、聖霊を受けました。聖霊を受けた者たちを代表して、ペテロが群衆たちの前で説教をしました。この日に起こった出来事は、旧約聖書で約束されていた聖霊降臨の実現であることを説き明かしました。続いて、最近、エルサレムで起こったイエスの十字架刑の出来事について解き明かしました。十字架で処刑されたイエスは復活されて、天に昇られて神の右に着座されたこと、そして、御父から約束された聖霊を受けて、そこから、自分たちに聖霊をお注ぎになったことを証ししました。それから、イエスこそ、旧約時代を通して約束されていたメシヤであり、そのお方をあなたがたは十字架につけたのです、と語りました。さらに、悔い改めを勧めました。このメッセージを聞いて、約3千人の人たちが悔い改めて、イエスを信じて、バプテスマを受けました。こうして、エルサレムに最初の教会が誕生しました。そして、その群れは、心をひとつにして宮に集まり、家でパンを裂き、食事を共にしていました。日々、救われる人々が起こされて、教会の群に加えられました。
今日の3章は、エルサレム教会における最初の奇蹟の記録です。午後の3時頃、ペテロとヨハネが宮に上って祈りをしようとしたときの出来事です。宮の門に座って、物乞いをしていた男がいました。彼は生まれつき足の不自由な男でした。ペテロは彼を見て、「金銀は私にはない。しかし、あるものをあげよう。ナザレのイエス・キリストの御名によって、歩きなさい」と言って、彼の右手を取って立たせました。すると、その男は癒され、立ち上がって、踊りながら、神を賛美しました。それを見た人たちは、その男に尋ねました。そして、ペテロとヨハネによって奇蹟が行われたことを知りました。それで、それを知った大勢の群衆がなだれをうってペテロとヨハネのもとへやって来ました。そのとき、ペテロは人々にはっきりと言いました。「なぜ、私たちが自分の力とか信仰深さとかによって彼を歩かせたかように、私たちを見つめるのですか。・・・イエスの御名が、その御名を信じる信仰のゆえに、あなたがたがいま見て知っているこの人を強くしたのです。イエスによって与えられる信仰が、この人を皆さんの目の前で完全なからだにしたのです」と述べました。それから、「あなたがたの罪をぬぐい去っていただくために、悔い改めて、神に立ち返りなさい。」と悔い改めを迫るメッセージをしました。このようにして、エルサレムにいた人たちに、福音が広がって行きました。
きょうは、これから神学校へ行きます。朝9時から夕5時まで、CBTEのセミナーに出席します。明日も午前中は神学校のCBTEセミナに参加し、午後は美田園北自治会のおはなかふぇに参加します。というわけで、明日は、1日1章を休ませていただきます。
清宣教師