きょうは、朝、小鳥の鳴き声のする頃、家を出て、三神峯公園を散歩しました。出逢った人は、ほんの2,3人でした。紅葉の織りなす創造主の作品を味わいながら、こんなに少ない人だけでは、もったいないと思いました。もしも、多くの人が見たら、きっと、神様から感動をもらうだろうと思いながら、自分の使命である祈りの歩行をしました。
ローマ人への手紙の4章ですが、パウロは、信仰による義認の教理を、イスラエルの信仰の父として尊敬されているアブラハムを例に挙げて証明しようとしています。旧約聖書に精通しているユダヤ人たちに対して、パウロは問いかけます。「肉による私たちの父祖アブラハムの場合は、どうでしょうか。」(1節)。アブラハムの場合も、旧約聖書をみると、「それで、アブラハムは信じた。それが彼の義とみなされた。」と記されています(創世記15章6節参照)、とパウロは言います。それから、有名なダビデ王を例にして、ダビデも「不法を赦され、罪を覆われた人たちは、幸いである。主が罪を認めない人は幸いである」(詩篇32篇、1節、2節参照)と告白しており、行いではなく、別の道で義と認められる道があることを示している、とパウロは言います。それから、割礼のことを取り上げます。アブラハムは、割礼を受けてから義と認められたのでしょうか、それとも割礼を受ける前に義と認められたのでしょうか。聖書をみると、アブラハムは、割礼を受ける前に義と認められたことが分ります(創世記17章11節、12節参照)。割礼を受けていない時に、アブラハムは義と認められたのです。そして、その義と認められた証印として割礼を受けたのです。こうして、アブラハムは、割礼を受けないままで信じて義と認められるすべての者の父として、また、割礼を受けた者の父となったのです、とパウロは説明しました。こうして、アブラハムは、ユダヤ人であれ、ギリシャ人であれ、全世界の人たちの信仰の義による相続人の模範となったのです。アブラハムは、望みえない時に望みを抱いて信じました。すなわち、もはやアブラハム自身が100歳の高齢になっており、妻のサラも高齢になったいたので、人間的には子をもうけることは不可能であったにもかかわらず、アブラハムは、「不信仰によって疑うことをせず、神には約束されたことを成就する力があると堅く信じました。」(21節)。それゆえに、アブラハムは、その信仰により義と認められたのです、とパウロは説明しました。さらに、それはアブラハムだけでなく、主イエスが死者の中からよみがえられたことを信じる者たちがみな、その信仰により義とみなされるためだったのです、とパウロは主張しました。つまり、主イエス様は、私たちの罪を贖うために、十字架で死なれましたが、さらに、私たちを信仰によって義とするために、死者の中から復活されたのであると、パウロは結論付けています。
4章全体を通して、パウロは、私たちの救いは、報酬によるのではない、と断言しています。報酬というのは、働きに対する代価であり、当然、受けるべきものであり、その人自身に帰するものです。しかし、なんの働きもないものが、受けるとしたら、それは恵み以外の何物でもありません。異邦人もユダヤ人も、アブラハムもダビデも、旧約時代の人々も新約時代の人々もみな、不敬虔な者であり、救いに値するものではありません。ただ、不敬虔な者を義と認めて下さる方(イエス様)を信じる信仰によって、一方的な神の恵みにより義とされるのです。パウロは、ただ、ただ、このイエスを信じる信仰による義のほかに、救いはありえないことを、旧約聖書を用いて証明しています。
私たちの行いではなく、神の恵みによる救いです。肝に銘じたいと思います。
清宣教師
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