オヤッと思った方もおられると思います。そうですね、へブル人への手紙6章は、昨日の個所です。私の大好きな聖句がありますので、あえて、発信させていただきました。「『わたしは必ずあなたを祝福し、あなたを大いにふやす。』こうして、アブラハムは、忍耐の末に、約束のものを得ました。」(6章14節、15節)。私は、植物の成長について、長い間、大学で研究してきました。不思議なことですが、最も成長が旺盛なときは、最も環境ストレスに弱いことが知られています。環境ストレスとは、成長に不適当な環境のことです。例えば、極端な低温、あるいは極端な高温、それから、極端な水不足、あるいは極端な水分過剰などです。これに対して、植物はどのように対処するかというと、植物にはそれを敏感にキャッチする仕組みがあります。そして、その警報が体内で鳴り渡ります。すると、植物の体内では、ストレスに対処するための成長抑制ホルモンの生産をたかめます。その結果、植物の成長が抑えられます。こうして、不適当な環境をやり過ごします。また、良い環境が戻ると、成長抑制ホルモンが減少して、再び、成長を始めます。
アブラハムは、神様からあなたを祝福し、あなたを大いにふやすという約束をいただきました。しかし、アブラハムに子どもイシュマエルが与えられたのは、86歳のときでした。しかし、約束の子イサクを得るのは、100歳になったときでした。忍耐が必要でした。夫婦があせって、二人の意志で考えた計画は、ハガルによって子を得ることでしたが、それは、のちのち、今に至るまで、紛争の種となってしまいました。私たちも、信仰の成長を願いますが、意志の力で、なんとか、成長しようとする時、失敗する時が多いように思われます。『忍耐の末に約束のものを得る』ことは、神様の深い計画によるものです。滝元明先生の座右の銘は『忍耐』でした。信仰+忍耐です。あせることなく、主に信頼して待ち続けましょう。私たちは『約束の相続者』です(6章17節)。
清宣教師