さて、6章に入ります。いよいよ、7つの封印が解かれる時がきました。第1の封印をとくと、白い馬が出てきました。勝利の象徴です。勝利の上に勝利を得ようとして出て行きました。この白い馬に乗っている方は、黙示録19章11節をみると、主イエス様であると分ります。一時期ではあっても、平和が保たれるようです。第2の封印が解かれると、赤い馬が出てきました。これは地上から平和を奪う馬でした。第3の封印が解かれると、黒い馬が出てきました。これは飢饉をもたらすものでした。第4の封印が解かれると、青ざめた馬が出てきました。馬にまたがっているのは「死」であり、この者には、地上の4分の1を剣や飢饉や死病や獣によって殺すことが出来る権威が与えられました。第5の封印が解かれると、殉教者の魂が祭壇の下にいるのを見ました。最後の審判までは時間があること、しかし、必ず、数が満ちたときに最後の審判が来ることが約束されました。第6の封印が解かれると、天変地異が起こる事が預言されています。大きな地震、太陽の異変、月の異変です。また、星々に異変が起こります。大風で青い実が振り落されるように、空一面に流れ星となり地上に降り注ぐのです。天の有様は一変して、地上の山も島も移動します。ただ、人間は恐怖の中で、山や岩に向かって、「私たちの上に倒れ掛かって、御座にある方の御顔と子羊のい明かりとから、私たちをかくまってくれ」と絶叫するのです。
7章に入ります。すでに、大患難時代に突入していることが分ります。いよいよ、第7番目の封印が解かれる時が来ました。しかし、どういうわけか、第7番目の封印が解かれるのは、まだ、先延ばしにされます。ここでは、4人の御使いが地の四隅に立って、地の四方の風が、地にも海にもどんな樹にも、吹き付けないように抑えている光景が描かれています。それは、「神のしもべたちの額に印を押してしまうまで、害を与えない」との配慮からでした。地上では、御使いたちが神のしもべたちを探し出して、忙しく、その額に印を押しています。結局、14万4千人のイスラエルの子孫たちの額に印が押されました。12部族、各部族1万2千人づつ、合計14万4千人です。14万4千人のイスラエルの子孫たちについては、大きく分けて、ふたつの解釈があります。ひとつは文字どおり、血肉のイスラエル人です。もうひとつの解釈は、文字通りのイスラエル人ではなく、霊的なイスラエル、つまり、クリスチャンであるという解釈です。パウロは、最後の時代には、ユダヤ人もみな救われると預言しているので、イエスをメシヤ(救い主)と信じるメシヤニックのユダヤ人たちを指しているのではないかと思われます。
おびただしい群衆、あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから、誰にも数え切れぬほどの大群衆が白い衣を着て、御座と子羊の前に立ち、「救いは、御座にある私たちの神にあり、小羊にある」と大声で叫びました。御使いもみな、御座の前にひれ伏して、神を礼拝しました。そして、白い衣を着た人たちについて、長老のひとりが説明しました。「彼らは、大きな艱難から抜け出てきた者たちで、その衣を子羊の血で洗って、白くしたのです」。彼らは殉教者たちでした。そして、「神は彼らの目の涙をすっかり拭い取ってくださるのです」という約束をいただきました。神は、彼らの上に、幕屋を張られ、永遠に神の庇護のもとに置かれるのです。
清宣教師