さて、9章ですが、主はモーセに対して、パロのところに行って言え、と命じられました。「わたしの民を行かせて、彼らをわたしに仕えさせよ・・・・」。7章から同じことの繰り返しですが、昨日も書きましたように、すべては主の御計画の中では織り込み済みのことで、パロが拒否すればするほど、災害の規模が大きくなっていくのです。これまで、4つの災害がありました。第1は、ナイル川が血に変わり水を飲むことができなくなった災禍でした。第2は、かえるの災禍でした。第3は、ぶよの災禍でした。第4は、あぶの災禍でした。9章に入ると、第5の災禍が訪れます。家畜、馬、ロバ、ラクダ、牛、羊を激しい疫病で打つということでした。家畜もまたエジプトでは偶像の神でした。例えば、黒牛はアピスとして礼拝され、メンフィスにあるエジプトで2番目に大きい神殿には、このアピスが祭られています。この聖なる牛を疫病で打つというのです。しかし、イスラエルの民の家畜には疫病をくださないという区別を設けられました。このことで、疫病は偶然ではなく、エジプトの民に対する主の裁きであること明確に示されるということでした。それで、パロは、エジプトの家畜が疫病で死んだとき、イスラエル人の家畜を調べさせました。その結果、イスラエル人の家畜は一頭も死んでいないことを確認しました。それにもかかわらず、パロは強情になり、民を行かせませんでした(6節~7節)。
それで、第6番目の腫物の災禍が襲います。モーセは、今度は、かまどのすすをとって天に向けてまき散らしました。それは細かいほこりとなり、人や獣に膿の出る腫物を生じさせました。呪法師たちは、腫物のためにパロの前に立つことが出来なくなりました。それでも、パロは頑なになりモーセの言うことを聞き入れませんでした。パロのために残されていた悔い改めの猶予期間はこうして過ぎ去りました。とうとう、神はパロの心を頑なにされたままにしました(9章12節)。
次の日の朝、主の命令に従って、モーセは「わたしの民を行かせ、彼らをわたしに仕えさせよ・・・・」という主のことばをパロに伝えました。そして、第7番目の雹の災禍が襲うことになりました。それは、エジプトの建国以来かつてなかった激しい雹(ひょう)を降らせるということでした。ただし、エジプト人であっても、主のことばに従って、野にいる人や家畜を避難させるなら、雹の災害を避けることが出来ると言いました。そこで、パロの家臣の中で、主のことばを恐れる者たちは、野にいたしもべや家畜を家の中に避難させました。しかし、家臣の中で主のことばを侮ったものたちは、野にいるしもべや家畜をそのままにしておきました。
そこで、モーセが杖を天に向けて指し伸ばすと、雹が降り、雷が鳴り渡りました。大きな雹は、野の木や獣や家畜を打ちました。エジプトの民の家畜は雹で打たれましたが、主のことばを恐れた家来たちの家畜は無事でした。それでパロはモーセとアロンに使いをやって彼らに言いました。「今度は罪を犯した。主は正しいお方だ。私と私の民は悪者だ。主に祈ってくれ。神の雷と雹は、もうたくさんだ。私はおまえたちをいかせよう。」そこで、モーセは雹と雷が止むようにすることを約束しました。ところが、今回も、雨と雹と雷が止んだのを見たとき、パロとその家臣たちは強情になり、イスラエル人を行かせようとはしませんでした。
このように何度も何度も、約束をたがえるパロの態度を見ると、私たちだったら、絶望してしまうように思います。ところが、何度も言いますが、パロの頑なな拒絶は主の御計画の一部であり、想定内の織り込み済みのものだったのです。パロが拒絶を重ねることにより、最終的に、主はパロの心を完全に打ち砕くことが可能になるのです。反対者が、これでもか、これでもか、と反対の手を緩めずに、攻撃してきますが、それは完全な自滅への道を選択していることを知らないのです。
私たちも、主の計画のなかで、何度も何度も、勝利と挫折の繰り返しを経験することがありますが、そのようなとき、大抵は、大きな失望を味わい、絶望しそうになります。しかし、それでも主の計画に信頼する時、最終的な勝利はとてつもなく大きいのです。両親の救い、兄弟の救い、こどもたちの救い、職場の人たちの救いなどなどです。サタンの反対は、主の御計画の中では織り込み済みなのです。あなたは勝利します。イエス・キリストは十字架で完全に勝利されて、宣言されました。「テテレスタイ(すべては完了した)」。きょう、もう一度、「どんなときも、主は私の力です」と宣言しましょう。
清宣教師
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