モーセも民たちもみな、紅海の水が目の前で分れて、海の真ん中のかわいた土の上を歩いて脱出しました。そして、総勢約240万の民たちがみな、海から出たとき、つまり、最後のひとりが海辺にたどり着いた瞬間、海の水がもとに返り、イスラエルの民を追撃してきたエジプトの馬も戦車も騎兵も、みな海の水に飲み込まれて消え去りました。それは奇蹟の体験であり、民たちを、大きな喜びと興奮のるつぼの中に導きました。それで、モーセと民たちはみな、主に対して、勝利の賛歌を捧げました。「主は、私の力であり、ほめ歌である。主は、私の救いをなられた。この方こそ、わが神。聖であって、力強いかた、私はこの方をほめたたえる。・・・」。アロンの姉、女預言者ミリアムもタンバリンを手に、女たちと共に踊りをもって主を賛美しました。
さて、興奮は過ぎ去り、3日が過ぎました。荒野を旅しているうちに、飲み水がなくなりました。民たちはモーセにつぶやきました。「私たちは何を飲んだら良いのですか。」これから、民たちは何度も何度もつぶやきます。紅海の水が真っ二つに裂けてその乾いた土を踏んで、大いなる奇蹟を体験したばかりなのに、日常の問題が起こるとすぐに指導者に対してつぶやくのです。これはイスラエルの民たちだけのことではなく、私たちクリスチャンの姿でもあります。罪と永遠の滅びから救い出されたにもかかわらず、日常に問題が起こるとすぐつぶやいてしまうのです。しかも巧妙です。民たちは主に対して直接、つぶやくことをせず、自分たちと同じ人間である指導者につぶやくのです。このように書くと、すぐ、誤りに気付くと思います。民たちは、自分たちと同じ人間である指導者に対して訴えるのではなく、直接、主に訴えるべきでした。主だけが問題を解決できるのですから。そうすれば、つぶやきの罪を犯すことにはならなかったと思います。主なる神は、「求めなさい。そうすれば与えられます」と宣言されているのですから。誰に求めるのか、同じ人間に求めるなら、それは偽りになります。しかし、主に求めるなら正解になります。でも、民たちは、何度も何度も指導者につぶやき、主の前に裁きを受けるのです。
さて、マラの泉の水は苦くて飲めませんでしたので、モーセは主に対して叫びました。すると、主は、その泉のほとりに植わっていた一本の木を示されました。それを切って水に投げ込むと、水は甘くなり、民たちが飲むことが出来ました。ここで、大事なことが示されています。問題の解決は、すでにそこに用意されていたということです。この木は、その日の朝、芽をだして育ったわけではありません。10年あるいは20年以上前に、芽を出して、育ってきた木です。主はすでに解決の手段を、その苦い水の泉のほとりに用意されていたのです。民たちが、モーセに対してつぶやく前に、主に対して願い求めていたら、すみやかに解決があたえられていたに違いありません。
新約聖書のコリント人への手紙、第1、10章13節に記されている通りです。「あなたがたの会った試練はみな人の知らないものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられない試練に会わせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます。」
イスラエルの民は、荒野を旅していて飲む水がなくなりました。そして、マラの泉を発見しましたが、水が苦くて飲めませんでした。ここで、イスラエルの民たちの信仰がテストされています。主は意地悪な方ではありません。すでに解決の用意はなされていました。イスラエルの民たちが信仰をもって、主に願い求めるなら、試練と共に備えられていた脱出の道(解決の道)を容易に発見できたに違いないのです。私たちも試練に会う時、必ず、すでに試練と共に脱出の道が備えられていることを信じましょう。
そこで、主は大事なことを教えられました。「わたしは主、あなたをいやす者である」。主は苦い水を癒されたように、私たちの病を癒して下さるお方です。こうして、旅をつづけると、なんと、12の泉と70本のなつめやしが行く手に備えられていました。12部族のひとたちは、部族ごとに、それぞれ一つの泉が与えられて、そのほとりに宿営して、ナツメヤシの美味しい果実にありつけたのです。主はあふれるばかりの祝福を与えて下さるお方です。
きょう、主に信頼します。どんな時も、主は私の力です。試練と共に解決の道を備えて下さっていることを信じます。
清宣教師
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