今日の個所は、きちんと償いをすべきことが記されています。このようなケースは、人それぞれかもしれませんが、主が数値を明示されているので、解決がスムーズのように思われます。中国やイスラム圏では極刑にすれば犯罪がなくなるだろうという立場から、何でも盗みをしたら腕を斬るとか、麻薬の罪を犯したら死刑とか、極端な刑が科せられることがあります。ある国では、牛泥棒は縛り首とか、犯罪に対する量刑が異なっています。
ここでは牛や羊を殺したり、売ったりした場合は、盗んだ者は、持ち主に対して、牛1頭なら牛5頭で、羊1頭なら羊4頭で償うというのですから(1節)、客観的な量刑を示しているように思います。4節では、盗んだ者が生きている場合は、2倍で償うようにということで、きめ細かな規定です。さらに、5節では、自分の畑の最良の物で償いをするように記されています。単なる量の問題ではなく、質的にも最良の物と規定することで所有者の心を納得させることも考慮されています。
ところで、最も驚くことは、25節~27節の規定です。「わたしの民のひとりで、あなたのところにいる貧しい者に金を貸すなら、彼に対して金貸しのようであってはならない。彼から利息を取ってはならない。もし、隣人の着る物を質に取るようなことをするのなら、日没までにそれを返さなければならない。なぜなら、それは彼のただ一つのおおい、彼の身に着ける着物であるから。彼はほかに何を着て寝ることができよう。彼がわたしに向かって叫ぶとき、わたしはそれを聞き入れる。わたしは情け深いから。」ふつう、質に入れたら、その人が困っても考慮しないですが、この場合は、せっかく、着物(夜具の兼用)を質にとっても、その人に日没前に返さなければならないというのです。それがなければ、その人が眠るのに寒くて寝れないからというのです。「わたしは情け深いから」と宣言されています。どんなに規定で定められていても、意地悪はダメということです。憐みがない心は、主のみこころに反するというのです。ユダヤ人の伝承では、憐みのない心が一番、罪が重いと言われています。なぜなら、主は憐み深い方だからです。
第2歴代誌30章9節では、「あなたがたが主に立ち返るなら、あなたがたの兄弟や弟子たちは、彼らをとりこにした人々のあわれみを受け、この地に帰って来るでしょう。あなたがたの神、主は、情け深く、あわれみ深い方であり、もし、あなたがたが主に立ち返るなら、あなたがたから御顔をそむけるようなことは決してなさいません。」。詩篇86篇15節では、「しかし主よ。あなたは、あわれみ深く、情け深い神。怒るのにおそく、恵みとまことに富んでおられます。」と記されています。
ですから、たとい、あなたが他の人から、どんなひどいことをされたとしても、決して、憐みを忘れてはいけないということです。そうでないと、主があなたではなく、その相手の人に憐みをかけられるからです。
私たちは神のかたちに創造されました。神の似姿に創造されました。私たちには憐みの心があります。サタンが、私たちの憐みを奪おうとするとき、私たちはサタンに対して、はっきり、宣言します。「私は神のかたちに造られた。私には憐みの心がある」と宣言するのです。『あわれみ深い人は幸いです。その人たちは憐みを受けるから。』(マタイの福音書5章7節)。きょう、わたしは憐みのあるひとになります。
清宣教師
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