今日のレビ記15章の内容は、最後の個所(32節、33節)に約されています。
「以上が、漏出のある者、また精を漏らして汚れた者、また月のさわりで不浄の女、また男か女で漏出のある者、あるいは汚れている女と寝る男についての教えである。」
前半の1節~18節では男性の精液の漏出、後半の19節~30節は女性の血の漏出を取り上げています。ただ、この記述から、病的なものかどうか判断するのは難しいと思われます。しかし、たとい病的なものでなくても、精の漏出は汚れとされています(16節)。水を浴び、夕方まで汚れたものとなること、その衣服を洗うことも求められています。通常の性の営みの場合も、男性も女性もともに水を浴びなければならず、共に夕方まで汚れる(18節)とされています。夕方まで汚れるとは、その日のうちには聖所に近づくことができないということを意味しています。後半は女性の漏出で、記されているとおりです。15章は、男性であれ、女性であれ、聖なる神の民の一員ですから、性的な面でも、きよいものと汚れたものを区別する必要があることを教えています。これらは本質的には霊的な教えですが、実際的な衛生上の面からもイスラエルという共同体を守るのに役に立ったと思われます。なお、31節は、祭司に対する警告で、一般の民とは違い、特に厳しい警告がなされています。
ところで、以前、10代の若い女性のアスリートの骨折がマスコミで取り上げられていましたが、激しい運動を要求される女性の場合、生理が止まってしまい、その結果、骨粗鬆症のように骨がもろくなり、骨折するということです。そこで、問題にされていたのは、生理が止まることと骨折の間に因果関係があることを知っているかどうか、部活の指導者などにアンケートで調査したところ、そのことを知っていたのは、全体の半数以下であったということです。知らないことは危険なことです。
また、ストレスの効果についても、見直しがなされています。ストレスは体の抵抗力を弱める大敵であると教えられてきましたが、それはそのように信じている人の場合であって、ストレスが大敵であると信じていない人の場合には、病気になりやすいとか、寿命が短くなるという傾向は認められなかったそうです。むしろ、ストレスは、身体の働きを高め、その状況に対応する力を高めてくれる良いものなのだと信じる時、病気になりにくく、寿命も延びるようです。真実を知ることは真の益をもたらします。
「いつも喜んでいなさい。すべてのことに感謝しなさい」というみことばも、そのように生活することにより、その人の中で働いていなかった良い遺伝子のスイッチをオンにする働きがあると言われています。私たちは身体の支配をうけるというよりも、私たちの心や精神が身体に影響を与えるということが、どんどん知られるようになってきました。目には見えない聖霊様との交わりにより、私たちの心も身体も健康になります。主にあって、おひとり、おひとりの心と身体が祝福されますようにお祈りいたします。
最後に、きょうの15章ですが、神様の関心が実際的な性的な生活の面まで及んでいることは束縛のように感じるかもしれませんが、むしろ、守りの中にあるということを覚えたいと思います。
主よ、あなたこそ、私たちのいのちの初めを与え、私たちの人生を与えられたお方です。きょう、霊において、身体においても、私たちの健康に関心をもっておられる主の祝福を受けることが出来ますように。日常生活のすべてにおいて、お守りください。
清宣教師