レビ記24章の1節~4節には、聖所のともしびを整える奉仕について記されています。聖所を入ると、左側に金の燭台がありました。そのともしびは、夕方から朝まで一晩中、消えることがないように留意する必要がありました。それは大祭司の大事な務めでした。灯火用の質の良い純粋なオリーブ油を絶えることがないように注意を払いました。それで、燭台の上の灯火を絶えず整えました。それは、「あなたのみことばは、わたしの足のともしび、わたしの道の光です!」というみことばを思い起こさせます。私たちの人生をいつも消えることがない光が照らしています。それだけでなく、どんなに暗い世の中になっても、主の光は輝いています。「光は闇の中に輝いている。やみはこれに打ち勝たなかった」。一方、主イエス様は、私たちに対して「あなたがたは世の光である」と言われました。そして、だれも、光を枡の下に置くものはなく、周りを照らすように、燭台の上に置くように、「あなたがたの光を人々の前で輝かせ、ひとびとがあなたがたの良い行いをみて、天におられるあなたがたの父をあがめるようにしなさい。」と言われました。さらに、「神はあなたがたが良い行いに歩むように、その良い行いをもあらかじめ備えて下さったのです」(エペソ人への手紙、2章10節後半)と記されています。主イエス様は、私たちの中に、あらかじめ、真の光(良い行い)を予め、備えて下さっておられるのです。創造主の作品であることを信じるなら、良い行いをあらかじめ備えて下さっていることを信じて、光をともし続けましょう。
次に、5節~9節には、聖所の中の右側にある、供えのパンの机を整える奉仕について記されています。パンは安息日ごとに新しく更新されました。パンは12部族の数に従って、12個のパンを並べました。一並び6個で、二並びにして、合計12個のパンを置いたのです。パンは神の民をあらわすものでもありました。そのパンの記念の部分として、純粋の乳香がパンにならべて置かれました。この乳香はあとで、火による捧げ物として祭壇で焼かれました。新しいパンに置き換えられた古いパンは、最も聖なるものとして、聖所で祭司たちが食べるように命じられました。12個のパンは12部族を表していました。つまり、つねに、神の前に捧げられているという意味をもっていました。そういう意味では、私たちクリスチャンも、週ごとに新しい自分自身を神の前に捧げるのです。なぜなら、神の御子イエス様が、私たちのためにいのちを捧げて下さったからです。そして、週の初めの日、キリストは私たちの初穂として復活されました。私たちは週ごとに、新しいキリストの復活のいのちによって、自分自身を捧げるのです。想像してみましょう。古いパンが、週ごとに新しいパンに置き換えられるのです。新しいパンは、香りのよいものであったことと思われます。週の初めの日、クリスチャンは礼拝を通して、新しくされ、キリストの香りに満ちた者に更新されるのです。
10節~23節は、神の御名の冒涜事件です。「自分の神を冒涜してはならない」。突然、この事件のことが記されています。まず、事件が吟味されました。その結果、神を呪ったことが、証人たちによって確認されました。その結果、石打ちの刑に処せられました。創造主の御名を冒涜する罪は、大変、重い罪です。被造物である人間が、創造主を呪うことは、あってはならないことです。同時に、人を殺す者は、必ず死刑に処せられること、動物を殺す者は、必ず、生きている動物をもって贖うこと、その人は自分がしたと同じようにされる、という同態報復の原則が記されています。つまり、目には目、歯には歯をもって償うということです。さらに、これらの刑罰は、在留異国人にも、イスラエル人にも、等しく、ひとつの基準で裁かなければならないと命じています。なぜなら、主なる神は、正しく裁かれるお方だからです。
きょう、私たちもまた、創造主なる神を覚えて、へりくだり、相手によって異なる裁きのはかりを使うようなことをせずに、すべての人に真実をもって接するように心がけましょう。聖所の中の金の燭台や机の上に並べられたパンのことを想像してみましょう。私たちは、世を照らす光の子、神に捧げられた香りのよいパンなのです。
清宣教師
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