1節~14節:「もし、あなたが、あなたの神、主の御声によく聞き従い、私が、きょう、あなたに命じる主のすべての命令を守り行なうなら、あなたの神、主は、地のすべての国々の上にあなたを高くあげられよう。あなたがあなたの神、主の御声に聞き従うので、次のすべての祝福があなたに臨み、あなたは祝福される。」という前置きがあり、そのあと、具体的に祝福のことばが列挙されています。「町にあっても祝福され、野にあっても祝福される」。「はいるときも祝福され、出て行くときにも祝福される」。・・・・「主は、その恵みの倉、天を開き、時にかなって雨をあなたの地に与え、あなたのすべての手のわざを祝福される。」、「主はあなたをかしらとならせ、尾とはならせない。」だから、「あなたは、私が、きょう、あなたがたに命じるこのすべてのことばを離れて右や左にそれ、ほかの神々に従い、それに仕えてはならない。」と諭しています。
ところで、創世記1章の天地創造の6日間の記事において記されているように、創造主のことばは、無から有を生みだし、その細部に至るまで、主のことばの通りに実現しました。主ご自身がご覧になり、「良し」とみられました。ですから、約束の祝福のことばも、必ず、実現するのです。一方で、以下に述べる呪いのことばも、同様に、必ず、実現するのです。以下の呪いの宣言は、主のみこころではなく、祝福の道を歩みなさい、という勧めの一環なのです。
15節~68節:「もし、あなたが、あなたの神、主の御声に聞き従わず、私が、きょう、命じる主のすべての命令とおきてとを守り行なわないなら、次のすべてののろいがあなたに臨み、あなたはのろわれる。」、そのあと、具体的に呪いのことばが列挙されています。「町にあってものろわれ、野にあってものろわれる。」。「はいるときものろわれ、出て行くときにものろわれる。」・・・・「主は、あなたのなすすべての手のわざに、のろいと恐慌と懲らしめとを送り、ついにあなたは根絶やしにされて、すみやかに滅びてしまう。これはわたしを捨てて、あなたが悪を行なったからである。」と宣言されています。こちらの呪いの宣言の方が、祝福の宣言よりも、かなり分量が多いのが気になります。節の数では、4倍くらいあります。自分を義として生きる傾向が、とても強い私たちには、警告が必要なのだと思います。私たちが客観的に、ひとつひとつ読むときに、とても恐ろしいことが記されています。こんなことは絶対に嫌だと思います。しかし、このあと、士師記や歴代誌などの歴史書を読むと、イスラエルの民が背教して、これらの呪いがひとつひとつ成就するのを見ることになります。私たちクリスチャンにとって、反面教師としてのイスラエルの民の歩みを見ることになります。
私たちの前には、祝福の道と呪いの道が置かれています。それを選択するのは私たち自身です。その時の環境や、他の人のせいにすることは出来ません。神の御声に聞き従うのか、神の御声を無視するのか、ふたつにひとつの選択です。わたしたちの中にある、肉の性質は、自分を義として、神の御声を無視するように働きかけてきます。ですから、私たちは御霊によって満たされる生き方が必要です。御霊によらなければ、神のみこころを全うすることが出来ないからです。
清宣教師
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