ルツはナオミに「どうぞ、畑に行かせてください。私に親切にしてくださる方のあとについて落ち穂を拾い集めたいのです。」と申し出ました。当時、落穂ひろいは、律法によって認められていたことですが、畑の所有者の中には、落穂ひろいのやもめなどを嫌がり、意地悪に扱うものもいました。しゅうとめのナオミは、心配しつつも、家計が苦しくなっている今、ルツに頼らざるを得ませんでした。それで、「娘よ。行っておいで。」とルツを送り出しました。ルツが、収穫時の畑をみつけて、刈る人たちのあとについて、落穂を拾い集めました。その畑は、「はからずも」エリメレクの一族に属するボアズの畑のひとつでした。 ちょうど、その時、ボアズがベツレヘムから帰ってきて、刈る者たちに、声をかけて、挨拶しました。そのとき、ボアズの目に、一人の娘が目に留まりました。そこで、刈る者たちに尋ねると、ナオミと一緒に帰ってきた、モアブの娘ルツであることが分りました。親孝行で、すでに、良い評判が立っていたようで、しかも、その勤勉さには、刈る者たちが感心するほどでした。そこで、ボアズは、ルツに対して親切な言葉をかけました。ルツは、外国人の女に、どうして親切にしてくれるのか、不思議に思いました。すると、ボアズは「あなたの夫がなくなってから、あなたがしゅうとめにしたこと、それにあなたの父母や生まれた国を離れて、これまで知らなかった民のところに来たことについて、私はすっかり話を聞いています。主があなたのしたことに報いてくださるように。また、あなたがその翼の下に避け所を求めて来たイスラエルの神、主から、豊かな報いがあるように。」と答えました。食事のときも、ボアズは近くで食べるように勧め、さらに、炒り麦をルツのために取り分けてやりました。さらに、ボアズは、刈る者たちに、「あの女には束の間でも穂を拾い集めさせなさい。あの女に恥ずかしい思いをさせてはならない。」と命じました。こうしてルツは、夕方まで畑で落ち穂を拾い集め、たくさんの大麦を集めることが出来ました。そして、しゅうとめにその拾い集めたのを見せ、また、先に十分食べてから残しておいた炒り麦をナオミに与えました。それで、不思議に思い、ナオミは、ルツに誰の畑で落穂拾いをしたかを訪ねました。すると、ルツは、ボアズという名の人の畑です、と答えました。ナオミは、ルツに、「その方は私たちの近親者で、しかも買い戻しの権利のある私たちの親類のひとりです。」と伝えました。そこで、ルツは、ボアズが、「私のところの刈り入れが全部終わるまで、私の若者たちのそばを離れてはいけない。」と言われたことを伝えました。それで、ナオミは、ルツがいじめられないで、働く場所を得たということで安心しました。そして、ルツは、ボアズのところの若い女たちのそばを離れないで、大麦の刈り入れと小麦の刈り入れの終わるまで、落ち穂を拾い集めました。こうして、ルツは、落穂ひろいをして、しゅうとめと自分の暮らしを支えることが出来ました。
きょうの2章のキーワードは、なんといっても、「はからずも」ということばです。3節、落穂ひろいをした畑は、「はからずも」、ボアズの畑の一部でした。「はからずも」、とは、計画したわけではないのに、ということです。主はすべてを支配されているので、私たちが計画しなくても、無意識に、そこに導いて下さるお方です。あるいは、私たちに別の計画があったとしても、主の計画の中に導き入れて下さるお方です。そして、ルツは、ボアズと運命的な出会いを体験します。大麦の刈り入れと小麦の刈り入れの終わるまで、次の展開は抑えられています。そして、3章に入り、一挙に、主の御計画が急展開します。
きょう、この一日を、主の御手に委ねます。主はすべてのことを御存じです。主のご計画こそ、最良最善であることを知っております。主のみこころがなりますように。お委ね致します。
清宣教師
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