6番目の士師として登場するのが、イッサカル人、ドドの子プワの息子トラでした。彼はエフライムの出身でした。彼は、23年間、イスラエルをさばいて後、死んでシャミルに葬られました(2節)。
彼の後に、第7番目の士師として、ギルアデ人ヤイルが立ち上がり、22年間、イスラエルをさばきました(3節)。そして、ヤイルは死んでカモンに葬られました(5節)。
その後、イスラエル人は、主の目の前に重ねて悪を行ない、バアルや、アシュタロテ、アラムの神々、シドンの神々、モアブの神々、アモン人の神々、ペリシテ人の神々に仕えました。偶像礼拝が国中に蔓延したのです。こうして彼らは主に反逆しました。そのため、主の怒りはイスラエルに向かって燃え上がり、彼らをペリシテ人の手とアモン人の手に売り渡されました。
彼らはヨルダン川の東側のギルアデにあるエモリ人の地にいたイスラエル人をみな、18年の間、苦しめました。そして、アモン人がヨルダン川を渡って、ヨルダン川の西側のユダ、ベニヤミン、およびエフライムの家に攻めてくるようになり、イスラエルは非常な苦境に立ちました。そこで、イスラエル人は主に「私たちは、あなたに罪を犯しました。私たちの神を捨ててバアルに仕えたのです。」と叫びました。しかし、主は、「わたしはこれ以上あなたがたを救わない。あなたがたが選んだ神々に叫べ。あなたがたの苦難の時には、彼らが救うがよい。」と言われました。それでも、イスラエル人は「私たちは罪を犯しました。あなたがよいと思われることを何でも私たちにしてください。ただ、どうか、きょう、私たちを救い出してください。」と主に懇願しました。また、自分たちの内から外国の偶像の神々を取り去って、主に求めました。それで、「主は、イスラエルの苦しみを見るに忍びなくなった。」(16節)と記されています。このころ、アモン人がギルアデに陣を敷き、一方、イスラエル人も集まって、ミツパに陣を敷きました。そこで、ギルアデの民や、その首長たちは、「アモン人と戦いを始める者はだれか。その者がギルアデのすべての住民のかしらとなるのだ。」と言いました(18節)。そこで、第8番目の士師が登場することになります。それが、明日の11章です。
23年間、22年間、18年間という数字が出てきました。およそ、20年という歳月が、ひとつの区切りのようです。一生を通じて、主に忠実に仕えるということが、どれほど、難しいことであるかを考えさせられます。歳月の経過と共に、まわりの状況も変わり、自分自身のライフサイクルもかわり、いろいろなことが変わる中で、最初の決意と同じ決意、最初の情熱と同じ情熱をもつことが如何に難しいかが分ります。しかし、聖書は、「死に至るまで忠実であれ」と命じています。自己満足することなく、うしろのものを忘れ、ひたむきに目標を目指して走り抜く人になりましょう。その報いは大きいというのが、主の約束です。主よ、私たちの霊を新たにして、リフレッシュして下さい。
清宣教師