主は、イスラエルの民が、主に対して忠実であるかどうかを試すために、また、イスラエルの次世代の戦いを知らないものたちに戦いをおしえるために、イスラエルに敵対する民を残しておかれました。それは、ペリシテ人の五人の領主と、すべてのカナン人と、シドン人と、バアル・ヘルモン山からレボ・ハマテまでのレバノン山に住んでいたヒビ人でした(3節)。イスラエル人は、ヨシュアや長老たちが、この世を去ってのち、カナン人、ヘテ人、エモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人の間に住んで、彼らの娘たちを自分たちの妻にめとり、また自分たちの娘を彼らの息子たちに与え、彼らの神々に仕えるようになりました(6節)。それで、主の怒りがイスラエルに向かって燃え上がり、主は彼らをアラム・ナハライムの王クシャン・リシュアタイム(二重の悪のクシャンという意味)の手に売り渡されました。こうして、イスラエル人は、八年の間、クシャン・リシュアタイムに仕えた(8節)。こうしてのち、イスラエル人が主に叫び求めたとき、主はイスラエル人のために、最初の士師であるカレブの弟ケナズの子オテニエルを起こされ、イスラエルの民を、アラムの王クシャン・リシュアタイムから救い出されました。この国は四十年の間、穏やかでした(11節)。
ところが、再び、イスラエルの民は主に逆らい悪を行いました。それで、主はモアブの王エグロンを強くして、イスラエルを苦しめられました。それで、イスラエル人は十八年の間、モアブの王エグロンに仕えました(14節)。しかし、イスラエルの民が、主に助けを叫び求めたとき、主は2番目の士師として、ベニヤミン人ゲラの子エフデ(私は賛美する、という意味)を起こされ、イスラエルの民を救出されました。それから、八十年の間、この国は穏やかでした(30節)。
エフデのあとに、第3番目の士師として、主はアナテの子シャムガルを起こされました。シャムガルは、イスラエルをペリシテ人の圧迫から救い出しました(31節)。
このように、イスラエルの民は、約束の地であるカナンを占領しましたが、主の命令に逆らい、先住民と交わりをもち、先住民の偶像礼拝に引きずり込まれていきました。あらかじめ、何度も何度も警告されていたにもかかわらず、背教と堕落の道をたどったのです。しかし、主は、彼らが苦しみの中から叫び求めた時、見放すことなく、その叫びに耳を傾けられて、救助者としての士師たちを起こされました。
私たちに求められていることは、誠実さであり、また、忠実であることです。きょう、主の前に、あらためて、忠実でありたいと強く願う者です。
清宣教師