ギデオンは、ハロデのそばに陣を敷きました。そのとき、主は不思議なことを言われました。いっしょにいる民は多すぎるというのです。なぜなら、自分たちは自分たちの力で勝利を得たと錯覚して、主に対して誇る恐れがあるからでした。それで、3万2千人から1万人を取り分けられました。それでも多すぎるというので、最後に残ったのが、わずか300人でした。それにしても、敵の勢力はどのくらいだったのでしょうか。13万5千人であったと推測されます(8章10節から)。
そこで、主はギデオンに対して、もし敵と戦うことを恐れるなら、若者をつれて敵の陣営に下って行くように勧めました。そこで、ギデオンと若者は、敵の陣営の端に行き、彼らの会話に聞き入りました。すると、彼らは、夢の話をしていました。それによれば、ギデオンに敵の陣営全部が渡されるという夢でした。そこで、ギデオンは、確かなしるしを得て、勇気百倍、味方の陣営に戻って、策を練りました。
夜、夜番の番兵が後退したばかりの時(夜の10時頃)をねらい、300人の勇士が100人ずつ、3隊に別れて、敵の陣営の三方をとりかこみ、一斉に、たいまつを隠していた壺をわり、片手にたいまつ、そして、片手で角笛を吹き鳴らしました。「主の剣、ギデオンの剣だ」と大声で叫びました。敵は、多勢の人数による敵の夜襲であると思い込み、めいめい、一目散に逃げ出しました。こうして、同士討ちが始まり、ますます、戦場は混乱し、敵は敗走しました。
そこで、ギデオンは、ナフタリ族、アシェル族、マナセ族を集め、さらに、エフライム族にも使者を送り、ともに、ミデヤン人を追撃しました。そして、ミデヤン人のふたりの首長、ゼエブとオレブを打ち取りました。ヨルダンのこちら側はみな、イスラエルの手に落ちました。それでも、ギデオンは手をゆるめることなく、ヨルダン川を渡り、敵を追跡します。それが明日の8章の出来事です。
主の戦いでは、数ではなく、主が共におられるかどうかがカギとなります。13万5千人にたいして、300人であるとすると、450人に対して1人で戦うことになります。1÷450=0.2%となります。現在の日本の人口は、1億2千万人です。その中で、主日に礼拝に出席しているクリスチャンは、25万人くらいと言われています。25万人÷1億2千万人=それは、ちょうど、0.2%になります。主が、日本のクリスチャンの中で、片手で水をすくって飲んだ300人のように、主に忠実なクリスチャンを用いるなら、日本の国が、創造主を礼拝する民に変えられることは可能です。この世の価値観である進化論の価値観ではなく、聖書の価値観に基づいて生きるクリスチャンを必要としています。炎のランナーPJ(創造論宣教)は、この時代にあって、とても、大切な働きです。主が、創造論宣教の働きを祝福して下さり、各地に蒔かれた創造論の種が、豊かに実を結びますように、ご一緒にお祈りいたしましょう。
清宣教師