「そのころ、主のことばはまれにしかなく、幻も示されなかった。」と記されています(1節後半)。また、祭司エリの目はかすんできて、見えなくなっていた(2節)。しかし、3節に「神のともしびは、まだ消えていず、サムエルは・・・」と記されています。象徴的な表現ですね。
この時代は、主のことばもなく、幻もなく、形式的な礼拝が行われていた時代でした。それは、祭司エリの目がかすんでみえなくなっているという表現の中にも読み取れるような気がします。幕屋の制度、祭司の制度もほぼ形骸化して、中身のないものとなり、霊的には盲目の状態でした。しかし、神のともしびは、まだ、消えていず、サムエルは、神の箱の安置されている主の宮で寝ていました(3節)。ここに、主の憐みにより、まだ、イスラエルに対する神のともし火は消えていませんでした。そこに一筋の希望の光が残されていました。主なる神は、ここで、次世代の民に対して、新たなみわざを起そうとされています。幼子のサムエルが、次世代を導く預言者(あるいは、さばきつかさ)として立つ準備がなされていました。そのことは、誰一人、気付くものはいませんでした。しかし、主なる神の御計画の中にはすでにサムエルの召しが織り込み済みでした。
主は、ある日の夜、少年サムエルを呼ばれました。祭司エリは、サムエルのお手伝いをしますが、祭司エリの役目は終わりに近づいています。主は、サムエルがご自分の器であることを、全イスラエルに明らかにされます。それは、サムエルが語った言葉がひとつも地に落ちることなく成就したからです。こうして、主なる神様は、祭司エリを通してではなく、預言者サムエルを通して、全イスラエルに語られることになりました(19節―21節)。
主は恵み深いお方です。イスラエルの暗黒時代が長く続きましたが、いよいよ、主は新しいみわざを始められました。私たちの長い人生の中では、礼拝を休みがちになったり、あるいは、礼拝をうとんじたりする時期があります。しかし、主なる神は、それを放っておかれません。神のともしびは消えることがありません。真夜中、私たちに静かに語りかけられます。あるいは、ある出来事を通して語りかけられます。あるいは、メールや本などを通して語りかけられます。あるいは、道端の草花を通して語りかけられます。青い空と白い雲を通しても語りかけられます。主は時に応じて、私たちをリバイブしてくださいます。
私たちは、主イエス様を信じました。そして、イエス様は、もう一人の助け主である聖霊様を私たちのうちに遣わされました。そして、私たちは神の子どもとなり、この世に遣わされました。これは、クリスチャン全員に共通することです。私たちは、神から遣わされた者です(ヨハネの福音書、17章18節)。
若い人は若い人なりに、日々、遣わされている場所で、主の栄光を表す使命を、主から与えられています。年老いた人は、年老いた人なりに、主からの使命をいただいています。年老いたからと言って、霊の目がかすんでくるようなことがあっては、主のみこころではありません。肉体の目はかすんでも、霊の目はますます、良く見えるようになるのが、主のみこころです。「外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています」(コリント人への第1の手紙、4章16節)。「あなたがたの心の目がはっきり見えるようになり、神の召しによって与えられる望みがどのようなものか、聖徒の受け継ぐものがどのように栄光に富んだものか・・・知ることができますように」(エペソ人への手紙、1章18節)。信仰歴が30年、40年、50年であろうと、まだ、わたしたちの人生の中で、主のみわざを十分に見ているとは言えません。天に備えてある、すべての霊的祝福を味わっていません。60代、70代の兄弟姉妹、私たちには、霊的覚醒、リバイバルが必要です。それが、次世代の人たちに対する私たちの使命です。
清宣教師
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