今日の聖書箇所では、預言者エリシャが、4つの奇蹟を行っています。第1に、預言者の夫を亡くして生活している母子家庭の経済的な必要を満たす奇蹟です。家に唯一残っていた油の壺で、隣から借りてきた器のすべてに油を注ぐという奇蹟でした。こうして、器一杯になった高価な油を市場で売り、それで得たお金で借金を返済し、さらに、残ったお金で、母親とこどもたちが生活できるようにしてあげました。第2に、シュネムの女にこどもがいませんでしたが、エリシャは、年をとっているシュネムの女に、子どもが授かるようにしました。そのあと、こどもが成長するなかで、突然の病気で息を引き取りましたが、その子を生き返らせてあげました。第3に、預言者たちが共同生活をするなか、貧しさのゆえに、野生の毒ウリを集めて、煮物の釜の中にいれてしまいました。エリシャは、その毒を麦粉を用いて無毒化して食べられるようにしました。第4に、ある人がエリシャに初穂の大麦のパン20個と一袋の新穀とを捧げました。しかし、そこには100人もの人たちがいました。しかし、エリシャは、召使に命じて、すべての人に分けさせました。また、「彼らは食べて残すであろう」と宣言しました。そして、その通りに、100人の人たちが充分に食べて、ありあまるほどでした。
このように、エリシャは、主の御力により、人々の必要を満たしました。借金の返済と生活費の保証、新しい命と生き返った命、毒ウリにより台無しにされた食べ物を食べられるように回復しました。そして、小量のパンを増やして100人分の食事をまかない、ありあまるほどにしました。これらのすべては、人間のために、あらゆる必要な物を創造された神様にしか出来ないことでした。逆に言えば、創造主なる神であるなら、これらのことを出来ないはずがありません。みことばによって、油を増やすことも、新しい命を生み出すことも、死んだものを生き返らせることも、有毒なものを無毒化することも、パンを増やすこともみな、創造主なる神のみわざです。これらのことを通して、創造主は人間の必要を満たされるために、奇跡や不思議を行われるお方であることが分ります。創造主は私たちのまわりにあるすべてのものを、みことばをもって、無から創造されたのです!!!そして、私たちは創造主なる神様を礼拝しています。公けに週に一度、主日礼拝で畏敬と尊敬をもって礼拝しています。こんなに素晴らしい特権にあずかっているのです。
きょうの個所は、私たちに、もっともっと、私たちの抱えている問題を主の前に持ち出して解決を主に求めなさい、と言われているように思います。そして、主はひとりひとりの願いを決してないがしろにされないことも示されています。母子家庭の母親の願い、裕福な家庭の女性、飢饉の中で野生の食用の草で生活する貧しい若者たち、それから、預言者の仲間たちです。どのような境遇の人でも、主に求めるならば、主は私たちの人生を神の力で満たしたいと願っておられます。イエス様は「求めなさい。そうすれば与えられます」、「叩きなさい。そうすれば開かれます。」、「探しなさい。そうすれば見つかります」と約束されました。そして、実際に、男だけで5千人の群衆を、2匹の魚と5つのパンで満たされました。そして、パン屑の余りが、たくさん、残りました。主は、豊かに、求めに答えて下さるお方です。主は、恵み深く、憐み豊かなお方です。きょう、あなたはどんな奇蹟を見るのでしょうか? 楽しみです。
清宣教師