前章からの続きですが、南ユダ王国のエホヤキム王は、南の勢力であるエジプトに従属していましたが、今度は北の勢力であるバビロンが南ユダを攻め、3年間、エホヤキム王は、バビロンに従属しました。ところが、その後、エホヤキムはバビロンに反逆しました。この時代、アッシリヤ帝国の崩壊を受けて、北のバビロンと南のエジプトの2大帝国が激突しました。それが、紀元前605年のカルケミシュの戦いでした。日本で言えば関ヶ原の天下分け目の戦いのようなものです。結果として、エジプトが大敗して、再び、バビロンに逆らうようなことはなくなり、二度とエジプトから出てくることはなくなりました(7節)。その後、エホヤキム王が死に、その子エホヤキンが王となりました。エルサレムで3か月間、王となりましたが、バビロン軍の包囲を受けて、バビロンに降伏しました。エホヤキン王を始め、その母も、家来も、高官も、宦官もみな、捕虜となり、バビロンに連れ去られました。同時に、バビロンは主の宮の財宝と王宮の財宝をことごとく運びだして、バビロンへ持ち去りました。さらに、すべての高官、有力者1万人、すべての兵士7千人、職人や鍛冶屋千人、勇敢な戦士もみな捕囚の民となりました(8節~16節)。さらに、バビロンの王は、ゼデキヤを王として立てました。ゼデキヤは21歳で王となり、エルサレムで11年間、王でした。ゼデキヤもまた、主に対して悪を行いました(17節~20節)。
この辺の事情は、エレミヤ書に詳しく記されていますが、主のみこころは、南ユダがバビロンの王に服従することでした。それは預言者エレミヤを通して、何度も何度も語られていた事でした。しかし、南ユダの王たちは、主のみこころに逆らうばかりでした。主は憐み深いお方です。しかし、主の正義も行われます。何度も何度も、繰り返し、主のみことばを無視し続けるとき、最後には、主の裁きがなされます。それは明日の25章で明らかになります。
数年前、韓国のろうあ者のための宣教師、長沢久美子先生が西多賀教会の午前の祈祷会でお話しして下さいました。とても熱く語って下さいました。その証は、感動をもたらし、霊の涙をもたらすものでした。大きな困難の中で、日韓の偏見の壁を超えて、韓国と日本の間に架け橋となってくださっていることを教えられました。それは、イエス様の十字架のように、大きな自己犠牲を伴うものでした。保守バプテスト同盟から派遣されて、30年以上、働いておられます。特に、日韓問題の複雑な状況の中で、長沢久美子先生の宣教のお働きが守られますように、そして、豊かな実を結びますように、お祈りしたいと思います。
話は変わりますが、3月14日(水)の美田園おはなかふぇでは、東日本大震災以降、何回も、宮城県にも訪れて下さった、ソウル市にあるシャロム教会のチェ・ヨンドウ牧師(奥様は、蓮池光世夫人)がコンサートのご奉仕をして下さいます。震災のあとの支援活動を通して生れた「再建」という賛美のCDを出しておられます。日韓の懸け橋となっておられる先生御夫妻を感謝します。
清宣教師