ダビデは老年を迎えました。気がかりなのは、王の継承のことでした。そして、無事、息子であるソロモンを王に任命しました。さらに、ソロモン王を支えるために、主の宮の仕事を指揮する者24000人、イスラエルのすべてのつかさとさばきつかさ6000人、門衛4000人、さらに、賛美する者4000人を、それぞれの任務のために指名しました。さらに、組織を整えるために、彼らを組別に分けました。レビ族はゲルション、ケハテ、メラリの3組に分けられました。そして、それぞれの任務を定めました。一方、28節以降では、かつては移動式の幕屋を運んだり、それに伴い奉仕に用いる器具なども、すべて運搬する必要がありましたが、エルサレムの神殿が出来てからは、神殿が固定されるので、幕屋の運搬や器具の運搬の働きも不要になります。それで、ダビデは、これらのレビ人たちは、祭司アロンの子らを助けること、つまり、庭の事、脇部屋のこと、例祭や日毎の会見の幕屋での奉仕にあたり、祭司を助けて、任務を果たすように命じました。
今日の個所は、私たちの教会の奉仕も、時代と共に、ニーズが変わるなら、伝統にとらわれずに、奉仕の分担を変えたり、職務の内容を変えることも必要であることを示唆しています。残念ながら、礼拝の形式や賛美のありかたなどにおいて、伝統にとらわれるあまり、プロテスタントの教会の中にも、分裂や論争が起こったことは事実です。移動式の幕屋から、固定された神殿への移行は、主が許されたことであり、その奉仕や任務内容の変更も、主が許されることです。
これから、西多賀教会もさらに、成長していくなかで、このような変更が求められる時がくるものと思います。ダビデのように、あらかじめ、来たるべき事態を把握して、それに備える知恵が必要と思われます。教会だけでなく、個人的な信仰の成長においても、卒業や就職、結婚など、もろもろの変化があります。あらかじめ、そのような変化に対して考え、祈りつつ、準備することも必要です。
清宣教師