父ヨシャパテに代わり、その子ヨラムが王となりました。父ヨシャパテは、長男のヨラムより、むしろ善良な弟たちに期待していたようです。彼らに贈り物を与え、防備の町々を与えました。そして、長男のヨラムには王国を与えました(3節、13節参照)。しかし、ヨラムは、即位後、弟たちを皆殺しにしました。また、自分の政策に反対する高官たちを殺害しました(4節)。そして、父ヨシャパテの政策に公然と反対して、北イスラエルのアハブの道、つまり、偶像礼拝の道を選びました(6節)。その理由として、聖書は、アハブの娘アタルヤがヨラムの妻であったからであると解説しています(6節)。しかし、ダビデとの契約のゆえに、ヨラムを亡ぼすことはしませんでした(7節)。その後、偶像礼拝の政策を進めるヨラム王のもとに、北イスラエルの預言者であったエリヤから書状が届きました。それは、主の裁きの宣言でした(12節―15節)。そして、その預言のとおりに、敵が南ユダを襲い、多くのものを奪い取りました(17節)。そして、ヨラム自身も大病で床に就き、死にました(19節)。ヨラムの最後について、聖書は「彼は人々に愛されることなく世を去った。人々は彼をダビデの町に葬ったが、王たちの墓には納めなかった。」(20節)と記しています。
やはり、人生の最後は大事です。人々の評価を気にするという意味ではなく、どんな証しを残して死ぬかということです。私たちの人生の目的は、創造主の作品として置かれた場所で、作者である創造主の栄光をあらわすことです。そしてまた、創造主を永遠に喜ぶことです。このような証しを残すことが出来たら、幸いです。ヨラムはダビデ王家の一員でありながら、北イスラエルのアハブ王家の一員のように生き、そして死にました。このことは、私たちにも深い関わりがあります。私たちは神様の恵みにより、父なる神の子として、天の御国の一員とされました。しかし、サタンの支配下にある、この世に属するもののように生きて死ぬとしたら、ヨラムのような生き方をしたことになります。私たちは、天の御国の一員として、天の視点でいきるように召されています。私たちは恵みの中に生きています。「この世と調子を合わせてはいけません。いや、むしろ、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるのかをわきまえ知るために、心の一新によって自分を変えなさい。」(ローマ12章2節)。私たちの人生を、サタンの惑わしによって奪われることがないように、お互いに励まし、祈り合っていきましょう。
清宣教師
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