アサ王が信仰をもって主に信頼し、クシュ人ゼラフの率いる100万の軍勢と300代の戦車にたいして勝利をおさめて、多くの戦利品を携えて、エルサレムに凱旋してきました。それを迎えたのが、主から遣わされた神の霊に満たされたアザルヤでした。アザルヤはアサ王の前に出て、アサ王とそれに従うユダとベニヤミンの人たちに、主のことばを伝えました。それは、主に従うなら、主が共にいてくださること、しかし、主を捨て去るなら、主もまたあなたがたを捨て去るであろう、というメッセージでした。さらに、「あなたがたこそ強くあって欲しい。あなたがたの働きには報いが伴っているからです」と励ましのことばを伝えました。アサ王は、アザルヤのことば、さらには、預言者オベデによる預言のことばを聞いたとき、主に従って、宗教改革を行う決断をしました。そして、ユダの町々、ベニヤミンの町々、また、攻め取ったエフライムの町々の中から、異教の神々の偶像を取り除きました。まt、主の神殿の玄関前にある主の祭壇を新しく築きました。その結果、南ユダ王国のユダ族とベニヤミン族だけでなく、北イスラエルのエフライム族、マナセ族、シメオン族の中から、この宗教改革を見て、主を求める魂が続々と集まってきました。彼らは、エルサレムに集まり、牛700頭、羊7000頭を、主に捧げました。そして、主に従うという誓いを立てました。アサ王の母マアカがアシェラ像の偶像を造ったときには、アサ王は、彼女を王母の位から退け、そのアシェラ像をみずから切り倒し、粉々にして焼きました。このように、アサ王は、その治世35年までは、熱心に主に仕えました。聖書は、このことをもって、「アサの心は一生涯、完全であった(別訳:主と全くひとつになっていた)」と記しています(17節)。明日の16章に入ると、アサ王の背教の5年間が記されていますが、ここでは、それを無視して「一生涯、完全であった」と評価しています。主の憐みによるものと思われます。新約聖書では、「死に至るまで、忠実であれ」と命じています。最後の最後まで、主に忠実な人生を送る者となるように、お互いにお祈りしていきましょう。
清宣教師