主の祭司エホヤダは、主によって奮い立ちました。それまで隠して育てていたヨアシュを南ユダ王国の正統な世継ぎとして即位させることを実行に移すために、百人隊長たちと相談してヨアシュと契約を結ばせました。一方、南ユダの地方を巡回し、レビ人たちを呼び集め、一族のかしらたちを集めました。そして、神の宮で、ヨアシュ王と契約を結びました。そして、ついに、ヨアシュを主の宮の外に連れ出して、王冠をかぶらせ、主のさとしの書を渡して、ヨアシュを王であると宣言しました。そして、祭司エホヤダとその子たちが、ヨアシュ王に油を注ぎ、「王様、ばんざい」と叫びました。騒ぎを聞きつけて王宮からアタルヤが出てきて、謀反だ、と大きな声で叫びましたが、それに呼応する近衛兵はひとりもいませんでした。むしろ、百人隊長たちの指揮のもと、アタルヤは捕えらえて処刑されました。祭司エホヤダは、ヨアシュ王とすべての民たちとの間で、主の民となるという契約を結ばせました。そして、具体的に実行するため、バアルの祭司マタンを捕えて処刑しました。さらに、主の宮の管理をレビ人たちに委ねました。そして、モーセの律法に記されている通り、また、ダビデが定めた方法により、主の宮に門衛をたて、賛美を捧げ、いけにえを捧げました。そして、そこに集まった皆で、ヨアシュ王を導いて、王宮に入り、王座に着かせました。人々は、このことを喜び、エルサレムの町に、平穏が取り戻されました。
今日の個所では、祭司エホヤダが、「奮い立って」、それまで考えてきたことを実行に移したことから、すべてのことが始まりました。私たちの人生においても、心に秘めてきたビジョンを、実行に移す時が来ます。就職、結婚、転職、献身などなど。しかし、そこに用意周到な計画と準備が無ければ、絵に描いた餅になってしまいます。まわりの人からの信用を失ってしまいます。90%は準備のために、そして、最後の10%で実行に移す。祭司エホヤダは、そのような人物でした。イエス様は33年半の生涯のうち、30年間を準備に費やされました。まさに、10分の9は、準備の期間でした。球根もまた、ひたすら、冷たい土の中で、忍耐して、春を待ちました。そして、いま、美しい花を咲かせています。忍耐と準備、それが私たちに備わりますように、共に祈りましょう。
清宣教師