きょうの1日1章は、詩篇118篇です。詩篇113篇から118篇まで、昔から「エジプトのハレル」と呼ばれています。ユダヤの伝承では、このエジプトのハレルは、過ぎ越しの祭りの食事の前後に歌われたようです。マタイの福音書26章30節で、イエス様と弟子たちは、過ぎ越しの食事(最後の晩餐)をして、賛美をしてから、ゲッセマネの園に向かいます。そのときの賛美とは、この詩篇118篇であったろうと考えられます。のちに、宗教改革者、マルチン・ルターが、誰からも理解されず、ただ、独り、カトリックの審問を受ける時、この詩篇を読んで力を得たと言われています。ルターは、詩篇118篇は、この大患難の中で、私を助け出してくれた、この世の誰よりも親しい友であると言いました。そして、「我、ここに立つ」という有名なことばを残しました。イエス様も、十字架を前にして、この詩篇から力を得ました。ところで、24節は、This is the day that the Lord has made, we will rejoice and be glad in it(この日は、主が造られた。われらはこの日を喜ぼう)の賛美を生み出した聖句です。羽鳥明先生の証ですが、昔、米国で、伝道旅行をしていた時、一緒に旅行していた若い人が、いつも、朝起きると、何か、唱えていたそうです。後で分かった事は、この詩篇118篇24節を宣言していたということです。そして、その若い人は、喜び、楽しみ、生活していたそうです。羽鳥先生は、そのことを通して、日々、喜び楽しむことの大切さを教えられたそうです。
今日の聖書箇所から教えられることは、私たちにはサタンという共通の敵がいます。サタンはいつも、クリスチャンを苦しめ、喜びを奪い、無力さという蟻地獄に引きずり込もうとします。しかし、その時、詩篇の作者のように、「主は私の味方です。主の御名によって、サタンの罠を断ち切ります」と、力強く宣言する必要があります。主は、私の力であり、ほめ歌です。この日を喜び、楽しみましょう。
清宣教師