今日の1日1章は、詩篇122篇です。詩篇120篇から134篇までは「都上りの歌」と、それぞれの前書きに記されています。今から3000年くらい前、ダビデ王の時代、イスラエルの国では、エルサレムに都が定められ、神の民はみな、1年に3度の祭りのたびに、神殿のあるエルサレムに上京して、礼拝をおこなっていました。その後、バビロン捕囚などがありましたが、地中海沿岸に離散した民もみな、エルサレムへの巡礼を行いました。エルサレムへの巡礼の旅、それが、都上りの歌です。300キロ、500キロ、あるいは1000キロメートルも離れたところから、旅に出かけます。文字通りの旅です。途中、山があり、川があり、砂漠があり、山賊に襲われたり、病気になる恐れもあります。昨日の詩篇121篇は、出発の時の詩篇でした。どこから助けが来るのか、天地を造られた主から来る。そのように告白して、信じて、勇気を出してエルサレムへの巡礼に出発しました。今日の詩篇122篇は、こうして、困難を乗り越えて、いよいよ、エルサレムの神殿に到着したときの賛美です。1節は、出発したときの回想です。お互いに励まし合い、出発したのでした。2節は、いまエルサレムの門のうちに、自分の足で立っている安堵感です。3節は、「人々の心が一つにまとめられている」と訳すことも可能です。4,5,6節では、ダビデの王座があるエルサレム、エルサレムの平和は、イスラエルの国民の平和をもたらし、繁栄をもたらします。そのために、執り成しの祈りをするのです。
今日の聖書箇所から教えられることは、「エルサレムのために祈れ」ということばは、私たちクリスチャンにも、語られていることです。ですから、私たちも、イスラエルの民のために、また、エルサレムの平和のために祈るのです。
清宣教師