今日は、箴言2章です。箴言2章2節~6節で、「あなたの耳を知恵に傾け、あなたの心を英知に向けるなら、・・・神の知識を見出そう。主が知恵を与え、御口を通して知識と英知を与えられるからだ。」と記されています。現代社会に適用してみると、聖書の創造論の真理を表しているように思えます。まさに、いま、最も必要な真理は、聖書の中にあり、創世記の中にあります。主を恐れるなら、神の知識を見出すのです。進化論や無神論や唯物論、また、ヒューマニズム(人間中心主義)が蔓延する日本の社会においても、主は創造論宣教の働きを起こして下さり、語りかけて下さっています。日本では、創造論宣教は、とても貴重です。そこには、まさに、3節に記されているように、隠された宝、真理の宝、神の知識が秘められているからです。そして、この知識を得る時に、つまり、創造主を知るときに、正しい判断力と健全な生活に導かれます(9節~11節)。そして、偽りや惑わしの力から守られます(12節~15節)。16節の「他人の」とは、「異国の」と訳すこともできます。つまり、ソロモン王が異国の偶像礼拝の影響を受けたのは、異国の妻を通してでした。クリスチャンにとって、「世」を友とするときに、さまざまな世の価値観、世界観、人生観によって影響を受けることが避けられないことを表しています。17節の「若い頃の連れ合い」とは、イスラエルの民にとっては、「主なる神」のことを示しています(エレミヤ書3章4節、マラキ書2章14節、15節参照)。イスラエルの民は、はじめは主との契約を守っていましたが、異国の教えの影響を受けて次第に偶像礼拝をうけいれてしまいました。現代社会に生きるクリスチャンも、初めはキリストに出会い、救われて、誠実な道に歩んでいますが、いつのまにか、世を友とする生き方に影響を受けて、健全な道を失ってしまうことがあります。「健全な行いは、健全な考えから生まれる」と、ジョイス・マイヤー師が述べています。そして、健全な生き方をしている人とは、20節~21節に要約されているように、「良い人々」、「正しい人々」、「正直な人」、「潔白な人」と神様から言われる人たちのことです。
今日の聖書箇所から教えられることは、真の知恵、真の英知を求めることの大切さです。はじめに与えられた福音を堅持すること、また、聖書の創造論の土台を堅持することです。どんなに有名な学者が語っても、あるいは、どんなに有名なテレビの解説者が語ったとしても、それはつねに、聖書の教えとイエス様の教えに照らし合わせて判断する必要があります。
清宣教師