伝道者の書は、例えると、おぼれている人が助けを求めているような状況です。
「日の下」(神なき人生)の中で、求道している状況です。一所懸命、もがくのですが、ブクブク沈んでいくばかりです。神なき人生の中で、哲学的に、実際的に、あれこれ、もがくのですが、空の空という深いところに引きずり込まれます。ふと、半ばあきらめて、もがくのをやめると、水面に浮いてきて、一息つくことができます。つまり、「人生とは、こんなものだ。何も考えないで、今を楽しもう」といって、一息つくのです。これが、2章、3章で展開されるストーリーです。時々、悟りのようなものが紹介されますが、この世での一時的な結論にすぎないのです。伝道者の書を読んで、妙に納得してしまわないように、お願いします。本当の解決はキリストにあります。
清宣教師