今日の箴言24章ですが、22章17節から始まった30の格言がまだ、続いています。
きょうは、30の格言の19番目から30番目です。⑲1,2節。⑳3,4節。㉑5,6節。以下、22番目から30番目は、7節。8,9節。10節。11,12節。13,14節。15,16節。17,18節。19,20節。21,22節。となっています。
もう一度、箴言の構造について、触れてみます。10章1節に「ソロモンの箴言」という表題がついていますね。つまり、10章1節から、「ソロモンの箴言」が始まり、22章16節で終わりました。その次に、22章17節から24章22節まで「30の知恵のことば」が加えられています。そして、再び、24章23節から34節まで、短い付録が加えられています。それだけでなく、さらに、25章から29章までの5章が、ソロモンの箴言として追加されています。
さて、24章も、知恵のことばで満ちています。6節では、互いに知恵を出し合うことの力が示されています。「多くの助言者によって勝利を得る」とあります。助言を聞く耳と心を持つことです。リーダー(指揮を執る者)は一人でも、その下に、多くの助言者がいることにより、確実な勝利へと導かれるのです。11節には、殺されようとする弱者、権力者によって虐殺されようとしている貧困者を、見て見ぬふりをするのではなく、救いだし、助け出すように命じられています。「私たちはそのことを知らなかった」と言っても、主なる神は、その人の心を御覧になっています。言い訳は出来ないのです。16節には、「七転び八起き」の表現があります。正しいものは、たとい七たび倒れることがあっても、主なる神様がもう一度、立ち上がらせてくださるのです。17節~20節では、敵対する者を憎むあまり、その人の不幸を喜んではならない、と戒めています。その人もまた、隣人なのです。27節~34節は、怠惰な生活を戒めています。自分に与えられた仕事をして自分の糧を得るとともに、それを正しく管理することが、主のみこころです。
さて、10節に、「もし、あなたが苦難の日に気落ちしたら、あなたの力は弱い。」と記されています。順風満帆の時には、いかにも、信仰がありそうにみえても、苦難の日に、気落ちしたら、メッキがはがれてしまいます。外側に塗った金箔は、手荒に扱われると、金箔が、はがれてしまいます。中身の芯まで、純金であれば、大丈夫です。試練だけが、私たちの中身まで純金にしてくれる手段です。試練のたびに学び、主から解決をいただき、信仰を養っていくのです。「学問に王道なし」という諺があります。いくら権力がある王様と言っても、学問を学ぶには、自分で学ぶ以外にありません。信仰もそうですね。試練を通して信仰が強められていくのです。
今日の聖書箇所(10節)から教えられることですが、その秘訣は、へブル人への手紙、12章1節、2節に記されています。「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。イエスは、ご自分の前に置かれた喜びのゆえに、はずかしめをものともせずに十字架を忍び、神の御座の右に着座されました。」。
清宣教師