1節~7節のテーマは、イスラエルの贖い主です。『恐れるな』と語られています(1節)。なぜなら、主がイスラエルを無から創造し、恵みによって贖って下さったからです。3節ですが、贖うとは、代価をもって買い取ることを意味しています。ここではイスラエルの代価として、バビロン捕囚からイスラエルを解放したクロス王に対して、主がペルシャ(クロス王)に対してエジプト、クシュ、セパを与えるとの約束と理解されます。「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」(43章4節前半)。この聖句は、イスラエルだけでなく、クリスチャンひとりひとりに対するメッセージでもあります。私自身、深い暗やみに落ち込んでいた時、主が語りかけて下さったみことばです。大きな慰めと愛をいただきました。「わたしの名で呼ばれるすべての者は、わたしの栄光のために、わたしがこれを創造し、これを形造り、これを造った。」(43章7節)。このみことばも、私たちの人生の原点、アイデンティティとなることばです。
8節~13節のテーマは、真の神の証人です。イスラエルは主の証人として召されたのにもかかわらず、神のみこころを知ろうとせず、信じようとせず、悟る事のない民でした。しかし、ここで、主は、イスラエルを「主のしもべ」として、再び、選び、救い出したと宣言されます。罪の奴隷から救い出した真の神を証しする生きた証人として用いると、宣言されているのです。「あなたがたはわたしの証人、――主の御告げ。――わたしが選んだわたしのしもべである。」(10節)。これらの聖句によって、私自身も、何度も、励ましを受けて立ち上がることが出来ました。
14節~21節のテーマは、神による救いです。「わたしが神だ」と力強く宣言されます。主はご自分が約束された救いを、ご自分の名誉にかけて実行されることを宣言されています。主はご自分の民をバビロン捕囚から救い出されます(14節~17節)。「先の事どもを思い出すな。昔の事どもを考えるな。見よ。わたしは新しい事をする。今、もうそれが起ころうとしている。あなたがたは、それを知らないのか。確かに、わたしは荒野に道を、荒地に川を設ける。・・・わたしの民、わたしの選んだ者に飲ませるからだ。わたしのために造ったこの民はわたしの栄誉を宣べ伝えよう。」(43章18節―21節)。このみことばからも、過去のことで落ち込むのではなく、これから新しいみわざを行なわれる主に期待するようにとの大きな励ましをいただきました。
22節~28節のテーマは、不信仰のしもべです。神の栄誉を現すはずのイスラエルの民ですが、現実には信仰的に悪い状態にありました。22節~24節の原文では、「・・・しなかった」ということばが7回も繰り返されています。主に求めることをせず、偶像に頼るイスラエルです。そのようなイスラエルに対して、主はご自分のご性質のゆえに、一方的な恵みにより、イスラエルの罪を拭い去り、罪を思い出さない、と再三、約束されました。しかし、それにもかかわらず、悔い改めて、まことの神に立ち返らないイスラエルでした。結局、主は、イスラエルに対して、バビロン捕囚という判決を下す以外にないのでした。
今日の聖書箇所には、私たちへの主の約束のみことばで満ちています。それぞれ、自分に与えられていることばを握りしめましょう。そして、そのみことばを、羊や牛たちのように、反芻しましょう。1日の日常生活の中で、みことばを思いだしては握りしめましょう。例えば、私の場合、今回も、43章10節です。イエス様も、次のように語られました。「あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命したのです。それは、あなたがたが行って実を結び、そのあなたがたの実が残るためであり、また、あなたがたがわたしの名によって父に求めるものは何でも、父があなたがたにお与えになるためです」(ヨハネ15章16節)。
清宣教師
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