今日は、52章、エレミヤ書の最終章ですが、昨日の51章の締めくくりのことばは、「ここまでが、エレミヤのことばである」(エレミヤ書51章64節)と記されていますから、51章までがエレミヤのことばであり、今日の52章は付録のような部分になります。内容的には、南ユダ王国の末期の状況が、再び、記録されています。1節‐11節は、南ユダ王国の最後の王であるゼデキヤの治世のことが記されています。これは、すでに列王記第2、24章18節―25章7節に記されていることとほぼ同じ記述となっています。ゼデキヤ王はネブカデレザル王によって南ユダの王位につけてもらったので、最初の数年間はバビロンに友好的であったようですが、そのあと、バビロンに反逆してしまいます。これについては、預言者エレミヤが最初から警告していたことです。主のみこころはバビロンに服従することであり、もしバビロンに反抗するなら、必ず、南ユダ王国も、エルサレムも破壊されるということをエレミヤは、王を始めとする指導者たちに語ってきたことです。それにもかかわらず、ゼデキヤ王と側近の者たちは、バビロンに反逆して、主の警告の通りの結末を刈り取ってしまいました。とても耐えられないような刑罰を受けて、死ぬまで獄屋に入れられました。12節―30節は、それまで神の臨在の場所と考えられていたエルサレムの主の宮でしたが、バビロンの王ネブカデレザルの侍従長ネブザルアダンの手によって焼かれました。王宮も、エルサレムのすべての家もことごとく焼かれました。また、エルサレムの町の城壁がことごとく破壊されました。さらに、民たちはバビロン捕囚となり、さらに、主の宮の器具などはみなバビロンに持ち去られました。なお、バビロン捕囚となった人たちの数は、合計で4600人となっています(30節)。一方、列王記第2、24章14節―16節によると1万人と8千人になっています。どのように人数を数えたのかわからないので、両者のくいちがいは不明です。31節―34節は、ゼデキヤ王の前のエホヤキン王のことについて言及されています。エホヤキン王は18歳で王となり、わずか3カ月の在位期間でした。攻めてきたバビロンの捕虜となり、バビロンに幽閉されていました。そしてその20代~30代を獄中で過ごしました。ところが、バビロン王が世代交代して、エビル・メルダクが王となると、詳しい事情は記されていませんが、エビル・メロダクは、ユダの王エホヤキンを牢獄から出して、囚人の服を着替えさせて、王の食卓で食事をすることを許し、残りの生涯の生活費はすべてバビロン王から支給されました。エホヤキン王の前のエホヤキム王は、その最後について記述はありませんが、エレミヤの預言によれば悲惨な最期であったと思われます(エレミヤ書22章18節、19節)。そして、エホヤキン王の次の王であるゼデキヤの最後も悲惨なものでした。ところが、不思議なことに、わずか3カ月の即位で王位から追放されてバビロンに幽閉されたエホヤキン王が、ある意味、獄中で安全に守られて、やがて、時至って解放されて、王の食卓で食事をするものとなり、十分な生活費を与えられて生涯をすごしたということになります。主の御計画は人知では測り知れないところがあります。
今日の個所から教えられることは、主の計画は必ず成るということ、また、自分のプライドや財産などに執着することが、主のみこころに従うことを難しくさせてしまうことです。この世に執着する生き方を捨てないと、主のみこころに従うことが難しくなります。初めはすべての執着を捨てたつもりでも、年数が経つうちに、初心を忘れて、いつのまにか、世の中にどっぷりつかってしまうという誘惑は誰にでもあります。なんらかの機会に信仰の覚醒が必要です。そして、主が与えて下さる試練はその機会となります。
清宣教師
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