さて、8章ですが、1節―3節は、第4の幻です。「1かごの夏のくだもの」とは、おそらく、イチジクの果実であろうと言われています。「夏の果物」はヘブル語で「カイツ」です。イスラエルの民の終わりの「終わり」はヘブル語で「ケイツ」です。語呂合わせがあります。主なる神様が、アモスに対して何をみますかと尋ねます。アモスは、はい。「カイツ(夏の果物)」です。そこで、主は「わたしはイスラエルの民に、ケイツ(終わり)を与えようと言われたのです。4節―14節は、これまで、イスラエルの指導者階級、貴婦人たち、宗教家に対する裁きを述べてきました、ここでは悪徳商人たちの罪を指摘して、裁きを宣告しています。貧しい者たちを踏みつけて、儲けているやりかたです。彼らは、安息日がくると、商売がしたくて、安息日が早く終わって欲しいと心の中で思っているのです。新月の祭りにも、商売が出来ないので早く終わることを心の中で願っているのです。、また、商人たちは、はかりをごまかして不正に儲けていました。しかし、このことは主の前に覚えられていて、必ず、裁かれます(7節)。そして、パンの飢饉ではなく、神のみことばの飢饉が来るのです。主は預言者を遣わして、何度も、何度も、イスラエルの民に語られました。しかし、彼らは聞こうとしませんでした。それで、主は神のみことばを取り上げられます。御言葉の飢饉が来るのです。いま、ある意味、日本の状況とよく似ています。聖書は自由に入手できるのですが、頑なに受け入れることを拒んでいます。日本宣教のためにいのりましょう。
清宣教師