23章は、「オホラ」と「オホリバ」の姉妹が出てきます。あまりに性的な描写が露骨であって、読むのが嫌になると思います。でもそれほど問題の深刻さを表していると感じます。「オホラ]とは、サマリヤを首都とした北イスラエルをさしています。「オホリバ」はエルサレムを首都とした南ユダ王国をさしています。1節―10節は、北イスラエルの淫行とその刑罰、11節―35節は、南ユダの淫行とその刑罰、36節―49節は、両者の罪の告発と宣告です。このなかで淫行として表現されるのは偶像礼拝のことです。主と主の契約の民は、霊的に婚姻関係にあるものでした。ですから、淫行とは、主の契約の民が、主なる神以外の偶像の神々を礼拝する行為です。それと共に、主の契約の民は、主の庇護のもとに守られるものでした。ところが、アッシリアやエジプトやバビロンなど、目に見える強国により頼み軍事同盟を結ぶことは、やはり、主に対する淫行であったのです。
私たちはクリスチャンと呼ばれています。もともと、キリストに属する者という意味です。クリスチャンが世と世にあるものを愛するなら、ここで言われているオホラやオホリバのような存在となってしまいます。私たちは、信仰の創始者であり完成者であるイエスから目を離さないように、というアドバイスを受けています。気付いたら、その都度、イエス様に心を捧げましょう。
清宣教師