今日の個所は、ゴグについての預言です。昨日の38章17節から、今日の39章20節まで、ゴグへの裁きが述べられています。とくに、きょうの39章1節―20節では、ゴグへの裁きの詳細が語られています。ゴグがイスラエルを攻撃するのは、じつは、主の深い計画によるものでした。イスラエルに対する敵意を隠し持っているものたちをすべてゴグのもとに集めてイスラエルを攻撃させて、一網打尽に裁きをなすという計画です。彼らは完全な勝利を目前にして、全滅します。そのことを通して、主の聖なる御名がイスラエルと異邦人諸国に明らかにされます。イスラエルの人々は敵の武器を燃料として用いるようになります。当時の盾は木製または油を塗った皮製でした。7年間ということで、どれほど、その武器がおびただしい数であったかが示されています(9節)。イスラエルはゴグの連合軍の死体を埋めるために墓場を設けます。そのところは、「ハモン・ゴグ(ゴグの群衆の意味)」の谷と呼ばれるようになります。死体の収拾に、7カ月もかかるほどの多くの死体でした(12節、14節)。あまりにも死体が多いので、この町は「ハモナ(群衆)」と呼ばれます(16節)。21節―29節は、イスラエルの回復の預言です。主は終末の時代において、このような平和を回復します。バビロン捕囚の目的は、神の民の罪を罰し、罪を取り除くためでした(23節ー24節)。そして、25節ー29節において、イスラエルの捕囚からの帰還が約束され、終末論的な民の招集が述べられています。それらの神と神の民との関係の回復はすべて主の御霊の働きによるものです(29節)。
イエス様の山上の垂訓を思い出しました。「平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子と呼ばれるから」(マタイの福音書5章9節)。きょう、わたしたちが、平和の子として生きることが出来ますように。
清宣教師