今日からナホム書に入りました。預言者ナホムについて、聖書の他の個所では言及されていません。ナホムについては、ナホム書の中に書いてあることしか情報はありません。1節を見ると、エルコシュの人であることが分りますが、南ユダの町のひとつであることが推測されていますが、正確なことは分っていません。ナホムが預言していた時代は、3章8節を見ると、アッシリアによるエジプトのノ・アモン(テーベ)の陥落が記されているので、それが起きた紀元後665年より後のことであることが分ります。一方、アッシリアの首都ニネベが陥落したのが紀元前612年ですから、それより前の期間ということがわかります。また、ユダの国の政治的な状況を考慮すると、悪王マナセの時代、紀元前645年頃に記されたと考えられています。「ナホム」という名前の意味は「慰め」という意味です。ニネベは、かつて、預言者ヨナが滅亡を預言した時、一時的に国民的な悔い改めが起こりました。それで、その時は、神の裁きによる滅亡を免れましたが、その後、アッシリアは、高ぶり、遂に全滅するという神の裁きが避けられない状況となっていました。きょう、このナホム書1章は、アッシリアに対する神の裁きの預言が語られています。その内容は、アッシリアが全滅するという厳しい内容です。1節―11節は、神の恐るべき怒りと審判、12節―14節では、主の公正な判決、15節は、主の祝福される未来について語っています。創造主なる神様は、すべてをご覧になっておられます。国々の興亡も御手の中におさめられています。きょう、主は生きておられます。祈りましょう。主よ。日本の国を導いてください。恵みによって、この国を救い出してください。韓国と日本の間に、相互の理解、確かな絆を築き上げることが出来るように、関係者一人一人を導いて下さい。
清宣教師