今日の5章では、やはり、有名な聖句が登場します。5章2節のみことばです。「ベツレヘム・エフラテよ。あなたはユダの氏族の中で最も小さい者だが、あなたのうちから、わたしのために、イスラエルの支配者になる者が出る。その出ることは、昔から、永遠の昔からの定めである。」約束の救い主が、どこで誕生されるのか、それは永遠の昔からの定めであり、ベツレヘム・エフラテであると、主は語られました。主は御計画の神です。ヨブ記42章2節に、次のように記されています。「あなたには、すべてができること。あなたは、どんな計画も成し遂げられることを、私は知りました。」とヨブが、主なる神に対して告白しています。私たちが信頼している創造主なる神は、永遠の昔から計画の神であり、すべてを計画されていました。どんなに世界の情勢が混とんとしているように見えても、主の計画がその背後に厳然としてあるということです。
主イエス様の誕生の数百年前に、すでに、預言されていたのです。5節と6節のアッシリアとは、歴史上のアッシリアというよりも、終わりの日にイスラエルに敵対する勢力の象徴として用いられています。7節、8節では、ヤコブの残りの者、つまり、主なる神に忠実な者たちが、ふたつの役割を果たすことが述べられています。ひとつは、祝福を世界にもたらす働き、もうひとつは獅子のように強く悪を征服する使命です。終わりの日には敵が立ち滅ぼされ(9節)、主は、武力に頼る者たちの馬や戦車、さらに、町々、要塞を滅ぼされます(10節、11節)。また、占いや偶像礼拝を一掃されます(12節~14節)。そして、神の厳しい裁きは最後まで、神の警告を無視し続けた国々に下るのです。
きょうのイエス様の誕生の地に関する預言の中で、「あなたはユダの氏族の中で最も小さい者だが、・・」と記されています。最も小さなグループに属することは、ある意味、心細いことかも知れません。しかし、神の計画の中では、最も小さなグループに属する者の中から、偉大な働きのための器として用いられることが、聖書の中にいくつか出てきます。例えば、ギデオンもそうでした。最も小さなグループに属していました。私たちも、日本の中で最も小さなグループに属しているといっても間違いではありません。しかし、その中にこそ、偉大な器が備えられているとしたら、どうでしょう。ワクワクしますね。
清宣教師