ヨナ書は、分りやすい内容ですね。ヨナの働きはもの凄い悔い改めの旋風を巻き起こしました。誰一人想像できなかった大きな変革が引き起こされました。アッシリア帝国の王に始まり、すべての大臣、家臣、国中の人たちが悔い改めました。しかし、そのような神の奇跡の御業を見ても、ヨナは不満だったようです。「なぜ、災いを下されないのか」。ヨナの激しい怒りに対して、主は、一本の「とうごま」を生えさせて、ヨナの不機嫌を直そう!!!!とされました(4章6節)。直訳では、不機嫌から救い出そうとされた、という意味です。私たちの主なる神様はなんと、素晴らしいお方でしょう。参考までですが、「とうごま」とは、別名「ひま」です。ひまし油がとれる植物です。私も栽培したことがありますが、とても成長力が旺盛で、春に種をまくと夏には大きな葉をつけます。日陰になるほどです。さて、そのあと、主は「とうごま」を枯れさせました。そのことはヨナに死を願うほどのダメージを与えました。しかし、この実物教訓を通して、主はヨナに悟りを与えられました。「主は仰せられた。『あなたは、自分で骨折らず、育てもせず、一夜で生え、一夜で滅びたこの「とうごま」を惜しんでいる。まして、わたしは、この大きな町ニネベを惜しまないでいられようか。そこには、右も左もわきまえない十二万以上の人間と、数多くの家畜とがいるではないか。』」。主は、ヨナも、イスラエルの敵国の12万の人たちもみな、心にかけておられます。主の御名をあがめます。きょう、主が不機嫌な方を、その不機嫌から救い出してくださいますように、祈ります。
清宣教師