明日から、新約聖書の最後の書であるヨハネの黙示録に入ります。2017年4月6日(創世記1章)の1日1章には、次のように記されています。「皆様、新しい出発、おめでとうございます。黙示録22章のゴールは、ちょうど、東京オリンピックが開催される2020年7月の上旬の見込みです。最後まで、完走しましょう!!!!前回のシリーズの中で、毎朝、読みたいとの要望がありましたが、ご期待に沿えませんでした。それで、今回は、前日の夕方(5時~8時)の間に配信しようと思います。なお、前回は、日曜日と月曜日の配信を休みましたので、虫食いのような状態になっておりましたが、今回は、連続で、黙示録22章まで配信したいと考えています。この1日1章は、霊的な基礎体力をつけるための主食(お米やパン)と考えて配信しております。どうぞ、基礎体力のアップのためにお用い下さい」。あれから、ほぼ、3年3か月が経過しました。お約束通り、途中1章も抜けることなく、ここまで来ることが出来ました、主の恵みを感謝いたします。小さな一歩が、大事を達成すること、実感しました。

さて、著者のヨハネは、イエス様の12弟子のひとり、使徒ヨハネです。紀元80年以後に、ヨハネは流刑の身であったパトモス島(1章9節参照)で、神から直接、幻を受け、聖霊の導きのもと、世の終わりの出来事をつぶさに見せられて、この黙示録を書いたものと思われます。書名の『黙示』とは、ギリシャ語で『アポカリュプシス』で、「アポ」とは、「取り除く」、「カリュプシス」とは「覆っている物」を意味します。黙示とは、覆いを取り除くことです。つまり、これまで隠されていた神のご計画が明らかにされる書物という意味です。ところで、黙示録の参考書は私の手もとにも10数冊あります。直接的な描写については、解釈の違いはないのですが、象徴で示されている記述については、それぞれの解釈がことなります。これまでの歴史において起こった出来事と黙示録の預言を対比して、預言を解釈しているわけですが、人によって解釈がことなります。黙示録のある個所が、トランプ大統領(不動産王)の出現を預言している、と主張する方もおられます。しかし、私自身は、ひとつひとつの事例について判断することは難しいので、これまでの経験から、あまり突飛な解釈ではない、基本的な解釈を取り上げて紹介したいと思います。

まず、黙示録の基本的な枠組みですが、黙示録1章19節に記されています。「そこで、あなたの見た事、今ある事、この後に起こる事を書きしるせ。」つまり、① 見たこと、 ② 今ある事、 ③ この後に起こる事、の3つに区分されます。①は、黙示録の1章のキリストの栄光の姿、②は黙示録2章~3章のキリストの7つの教会について、③は黙示録4章~22章の終末、再臨、千年王国、新天新地について、という基本的な枠組みということになります。黙示録には、多くの預言が記されていますが、実は、黙示録にだけ書かれている預言は最後の黙示録21章と22章のふたつの章だけで、黙示録1章~20章までは、旧約聖書の550か所以上の預言から来ていると言われています。旧約聖書の中でもとくに、ダニエル書の預言の内容と密接に関係しているので、ダニエル書の預言の理解も必須となっています。それでは、このあと、黙示録の概観を紹介します。そのあと、1章に入ります。

清宣教師