どこまでも 一本道の 続く夏       

 

 

ふと、30年くらい前の夏を思い出した。

タイ国の農村で、深水田を見学するために、郊外に出かけた。

タクシーでただ一人、田んぼの真ん中の一本道を進んだ。

どこまでも、一本道で、車の往来もない。

道の両側にところどころ、並木が立っている。

時間が止まった感じで、空気も動かない。

のんびりした夏の光景を思い出した。