これまでの流れをまとめてみますと、神は契約締結の提案をしました。そして、民たちはそれに同意しました(19章3節~8節)。次に、モーセは民たちを聖別しました(19章10節~15節)。それから契約の内容が提示されました(20章2節~23章33節)。そして、きょうの24章で、民たちが神から示された契約の内容に同意しました(24章3節)。そして、契約が批准されました(24章4節~8節)。そして、契約締結後に、食事の交わりの時がもたれました(24章9節~11節)。このような契約は、ヤコブとラバンの間にも見られたものです(創世記31章4節~55節)。この場合も、契約の批准の後、両者で食事の交わりを持ったことが記されています。ここで、24章を振り返ってみてみます。1節~8節で、契約の備えをしています。モーセとアロン、ナダブとアビフ、それにイスラエルの70人の長老たちが、主に召されました。しかし、モーセ1人だけが、神のもとに登りました。20章21節で、一人神のもとに登り、様々な定め(20章22節~23章33節)を受けたモーセは、それらのさだめを、ことごとく、民たちに伝えました。そして、イスラエルの全会衆は、その定めに従うことに同意しました(24章3節)。その翌朝、モーセは早く起きて、祭壇を築き、12の石の柱を建てました。次に、全焼のいけにえと和解のいけにえを神に捧げました。それから、モーセは祭壇に注ぐために、いけにえの血の半分をとりました。次に、民たちに契約の書を読んで聞かせ、民たちは聞き従うことに同意しました。最後に、モーセは、血の残りの半分をとり、民に注ぎかけました。こうして、いけにえの血は、祭壇(神を象徴するもの)と民たちに振り掛けられ、両者が契約の交わりに入りました。神とイスラエルの民との間に、古い契約が結ばれた瞬間でした。9節~11節では、民の代表者たちは、神を見ながら、全能なる神と親しく交わりをもち、食事を共にしたのです。12節~18節では、モーセが、神の招きにより、再び、山に登ったことが記されています。それは、神から「おしえと命令の石の板」を受け取る為であり、また、幕屋についての指示を受けるためでした。なお、モーセが山に登る間、イスラエルの民たちの相談役として、アロンとフルのふたりを任命しました。モーセが山に登ると、主の栄光はシナイ山の上に留まり、6日間、雲が山を覆っていました。7日目に、主は雲の中からモーセを呼ばれました。モーセは、雲の中に入って行き、山に登り、40日40夜、山にいました。今日の個所で、イスラエルの長老たちが、主の御姿を仰ぎ見ながら、食事を共にした光景が描かれていました。本来、神様は日常的にこのような交わりを求めておられるのだと思います。それこそ天の御国での日常的な光景なのでしょう。御国での神様との交わりを待ち望みます。
きょう、天の御国で、神様と一緒に、神の民たちが食事をする光景を心に描いてみましょう。そこに私たちも招かれているのです。
ハレルヤ。清宣教師