モーセは山から下り、いよいよ、幕屋を建てることが始まります。モーセはまず民を集めて、幕屋について、また祭司制度についての神様の指示を、初めて彼らに告げます。彼らの犯した罪のために、今までにそうする機会がなかったのです。今ようやく、彼らに神様の素晴らしい計画を告げるのです。1節~3節:まったき休みの安息が、私たち人間のために、どれほど大事であるかが強調されています。私たちは、働くか、放縦か、の両極端になりやすいですね。まったき休みの安息とは、主だけが与えることが出来る魂の平安、霊の平安、心の平安、そして、人間としての全人格的な安息です。週に1度、霊肉共に、まったき平安と安息の中に入れてくださる機会を、主が備えて下さっています。そのために、仕事を休み、煮炊きなどもしないですむようにするのです。旧約では、週の最後の第7日目(土曜日)に安息しましたが、現代では、復活の主を記念する、週の初めの第1日目に礼拝に集うようになりました。まず、重荷を負って労しているものたちが、イエス様のもとで、ゆっくりと休み、霊肉共に癒されて、そして、主イエス様の復活の力にあずかり、再出発するのです。人々が幕屋を建てるのに夢中になり、毎日働き続けて、十戒の戒めを無視してほしくありませんでした。主のために働くのだと言って罪を犯すことは許されません。
4節~29節:さて、幕屋を建てるために必要な材料のことが告げられました。幕屋に関わるすべての働きのために、主は賜物を持つ人たちを適材適所で備えられました。「心から進んでささげる者」が神の幕屋に必要な物を捧げました(5節)。「心に知恵のある者」が、幕屋のすべての用具を造りました(10節)。「感動した者、心から進んでする者」たちが、幕屋と作業のため、また、祭司たちの聖なる装束のために捧げものをしました(21節)。ここで、繰り返し、強調されていることは、「心から進んで捧げる者」「心に知恵のある者」「感動して知恵を用いたいと思った者」たちがみな協力したことです(22節~28節)。幕屋は、こうして、心から進んで捧げる者たちの手によって必要が満たされました(29節)。
30節~35節:そして、特に、ベツァルエルが、知恵と英知と知識とあらゆる仕事において神の霊に満たされました。そして、設計から細工から彫刻まであらゆる仕事をしました。それだけでなく、他の人に教える力も授けられました(30節)。もうひとり、オホリアブも同じように知恵で満たされました(34節)。主は、この二人をリーダーとして立てられ、彫刻する者、設計する者、刺繍する者、機織りする者たちの仕事を成し遂げさせました(35節)。
現代においては、教会がそうですね。キリストはご自分の教会を岩の上に建てあげると宣言されました。キリストは、ある人を使徒、ある人を預言者、ある人を伝道者、ある人を牧師または教師として召し、さらに、さまざまな賜物を持つ人たちを教会の中に備えられました。こうして、現代においても、神のご計画の中で、ひとりひとりの自発的な奉仕により、教会は愛のうちに建てあげられていくのです(エペソ人への手紙、4章11節~16節)。
きょう、主のご計画の中で召されている者として、神様からの賜物を自覚し、出し惜しみすることなく、心から進んで捧げる者のひとりとなることを心に決めて、お祈りしましょう。主よ。どうぞ、あなたのお働きのために、あなたが用いようとしている奉仕の働きを教えて下さい。清宣教師