レビ記12章では、出産した女性のきよめについて記されていました。13章では、ツァラアト(昔の訳ではライ病でしたが、修正版ではツァラアトというヘブル語の原語の発音に従いカタカナで記されるようになりました。それは、現代の医学のライ病とはことなることが明らかだからです)の判別法について、また、その対処の方法について詳しく記されていました。なお、13章の終わりの方には衣服のツァラアト、14章の後半には家のツァラアトのことが記されています。このことからも、いわゆるライ病(ハンセン氏病)とは全く異なり、何か伝染性の細菌のしわざのように思われます。
今日の14章では、ツァラアトに冒された人が全快したときのきよめの儀式について記されています。
ツァラアトに冒された者がきよめられるための儀式は、まず、祭司が宿営の外でその人を調べます。そして、患部が癒されていることを確認したのち、祭司はその人のために2羽の生きているきよい小鳥、杉の木、緋色の撚糸、ヒソプを準備するように命じています。それから、土の器に入れた湧水の上で、その小鳥のうち一羽をほふります。「湧水」というのは「生きている水」という意味です。貯めておいた水ではなく、湧いてくる水を「生ける水」と言います。生きている水、生きている小鳥が強調されています。一羽はほふられます。その小鳥の血の中に、もう一方の生きている小鳥を浸します。十字架のイエス様の血潮によって贖われ、きよめられることを意味しています。ですから、その血をツァラアトに冒された人の上に7たび振り掛けます。完全にその血の贖いと清めがなされたことを意味します。それから、彼をきよいと宣言し、さらに生きている小鳥を野に放します。この小鳥は復活の新しいいのちを象徴しています。自由に、自分の住んでいた野に戻って行きます。ツァラアトに冒されていた人も、自分の衣服を洗い、水をあび、宿営に入り、自分の天幕に戻り、7日間とどまります。そして、7日目に、すべての毛を剃り、衣服を洗い、水を浴び、8日目に、雄の子羊2頭(罪過のためのいけにえ、全焼のいけにえ)、雌の子羊一頭(罪のためのいけにえ)と穀物のささげものとして油を混ぜた小麦粉の10分の3エパ(約7リットル)と油1ログ(約0.3リットル)を捧げました。
祭司は罪過のためのいけにえの血を取り、それをきよめられるものの右の耳たぶ、右手の親指、右足の親指に塗りつけました。全身の清めを表していると考えられます。さらに、祭司は油をその血が塗られた右の耳たぶ、右手の親指、右足の親指に塗りました。血が塗られたところに、さらにその上に油をぬるということは、新しいいのちが付与されたことを意味していると思われます。こうして、宿営の中に戻るのです。
今日の個所は、喜びに満ちた個所でした。いのちが強調されており、解放と回復が記されています。イエス・キリストの血は、私たちの罪の贖いを宣言し、聖霊による新しい命と解放と回復をあたえます。
すべてのことには時があります。神の時があります。ひとりひとり、神の御計画の中を生きるように、いのちが与えられました。お互いに、古い罪の人生に死んで、神様の新しいいのちの計画の中を生きることが出来ますように。
きょう、死んだ者ではなく、キリストの血潮によって贖われた者として、町の外の野に放たれた小鳥のことを覚えましょう。あなたは、この世と古い人生から解き放たれたのです。私たちは神の尊い作品です。バラはバラのように、スミレはスミレのように。あなたはあなたのように。神の作品として生きるのです。
清宣教師