今日から民数記に入ります。民数記は出エジプト記の出来事に続くものです。イスラエルの民が、エジプトを脱出したのが、第1年の第1月の15日でした(出エジプト記12章2節、6節)。そして、シナイの荒野に到着したのが、第1年の第3月の1日でした(出エジプト記19章1節)。そして、シナイ山での神の顕現があったのが、第1年の第3月の3日でした(出エジプト記19章16節)。会見の天幕である幕屋が建設されたのが、第2年の第1月の1日でした(出エジプト記40章17節)。それに続くのが、今回の民数記です。つまり、第2年の第2月の1日に行われた人口調査の命令です(民数記1章1節)。そして、シナイ山を出発して、最後に、第40年の第11月の約束の地に入るまで(民数記36章13節、申命記1章3節参照)の出来事が記されています。次に、民数記の内容は、大きく6つに分けることが出来ます。1.シナイの荒野(1章1節~10章10節)。2.シナイからカデシュへの旅(10章11節~12章16節。3.カデシュ(13章1節~20章13節)。4.カデシュからモアブの草原までの旅(20章14節~22章1節。5.モアブの草原(22章2節~32章42節。6.結びのことば(33章1節~36章13節)となっています。今日の1章では、人口調査について記されています。人口調査のために、12部族ごとのかしらたちが指名されました。そして、モーセとアロンは、彼らを伴い、家ごとに20歳以上の男子で軍務につくことのできるすべての名を登録しました。軍務につくことのできる登録者数は合計60万3550人でした(1章46節)。ただし、レビ人の数は、ここには含まれていませんでした(1章47節)。その理由は、レビ人は、主に捧げられたものとして、幕屋の奉仕のために聖別されているからです。一般の12部族の民と一緒に登録したり、人口調査をすることは禁じられています(1章48節~53節)。イスラエルの人たちは、主がモーセに命じられた通りに、これらのことを実行しました。ところで、この数から、イスラエルの民全体の数を推定すると、200万人から300万人という値が出てきます。この数字は多すぎるとして、単位が異なるのではないかとか、いろいろな説が唱えられています。しかし、新たな証拠が出てくるまでは、この数字を文字通りであると理解するのが最善であると考えます。ところで、全世界の人口はすでに70億を超えておりますが、クリスチャン人口は約18億であると言われています。その多くは、アジア、アフリカ、南アメリカに住んでいます。民数記において、神の民の名前が、ひとりひとり数えられて、登録されていることは、私たちも天の御国の一員となる時、確かに、天において、ひとりひとりの名前が登録されるということを示唆しています。黙示録では、その書物の事を「いのちの書」(黙示録20章15節)とか、「小羊のいのちの書」と呼んでいます(黙示録21章27節参照)。私たちの名前はすでに、いのちの書に記されています。イエス様は弟子たちに、こう言われました。「悪霊どもがあなたがたに服従するからと言って、喜んではなりません。ただあなたがたの名が天に記されていることを喜びなさい。」(ルカの福音書10章20節参照)。イエス様は、私たちの名前が、天の御国のいのちの書に記されていることを覚えて喜ぶように勧めています。
きょう、私たちは、天の御国のいのちの書に、私たちの名前が記されていることを覚えて、感謝します。
清宣教師

 

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